企業経営理論 H24年度 第12問

第12問

企業組織の中では分業された職務を調整するために、多くの場面で標準化が行わ れる。組織における標準化に関する記述として最も適切なものはどれか。

  1. 会計士や弁護士など、社外の教育機関で訓練を受け、仕事のやり方や成果に対 して一定の基準を共有しているプロフェッショナルの活用は、判断業務の少ない 職場で有効性が高くなる。
  2. 社内外で部品間のインターフェイスを標準化することで、クローズドアーキテ
  3. チャを実現できるとともに、安価な外部部品を利用することが可能になる。
  4. 社内の人材を教育訓練したり、社会化を通じて組織文化への同調を求めること を通じて、労働力そのものを標準化することにより、分業が調整しやすくなる。
  5. 多様な顧客を対象とする営業現場では、作業手順を標準化しマニュアルを用意 することで不確実性を減らすことができるが、目標などのアウトプットの標準化 は顧客満足度を低下させてしまう。
  6. 並行型分業体制をとっている部門間に、目標や評価基準の標準化を導入する と、部門間競争が激化するため、従業員の職務への動機づけは低下してしまう。 DKJC-1C
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正解:

解答:ウ

〔リード〕ミンツバーグの調整メカニズムに通じる、標準化による分業の調整。標準化には作業(プロセス)の標準化・アウトプットの標準化・スキル(技能)の標準化があり、技能の標準化は教育訓練や社会化を通じて労働力そのものを標準化する。

  • ア(×):会計士や弁護士などプロフェッショナル(技能の標準化)の活用は、むしろ判断業務の多い不確実な職場で有効性が高い。「判断業務の少ない職場で有効」は誤り。
  • イ(×):部品間インターフェースの標準化で実現できるのは「オープンアーキテクチャ」であり、安価な外部部品の利用も可能になる。「クローズドアーキテクチャ」とするのは逆で誤り。
  • ウ(○):教育訓練や社会化による組織文化への同調を通じて、労働力そのものを標準化(スキルの標準化)すれば、分業の調整がしやすくなる。適切。
  • エ(×):作業手順の標準化で不確実性を減らせるが、アウトプット(目標・成果)の標準化が顧客満足度を必ず低下させるとはいえない。後段が不適切。
  • オ(×):並行型分業の部門に目標・評価基準の標準化を導入しても、必ず部門間競争が激化して動機づけが低下するとは限らない。因果が不適切。

よって

#技術経営・イノベーション#組織構造#モチベーション理論#組織文化・組織学習#人的資源管理

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