財務・会計 H23年度 第20問

第20問

次の文章とデータに基づいて、下記の設問に答えよ。 企業評価の手法には、バランスシート上の純資産価値に着目するアプローチのほ か、DCF 法や収益還元方式に代表される A アプローチ、PER やPBR と いった評価尺度を利用する B アプローチなどがある。以下のデータに基づ いて、 A アプローチのつである配当割引モデルによって株式価値評価を 行うと、株式価値は C と計算される。また、PBR は D 倍と計算 される。 なお、自己資本コストはCAPM により算出する。 ・総資産簿価 億円 ・負債 6,000万円 ・当期純利益 500万円 ・予想株あたり配当額 30円 ・発行済み株式数 10万株 ・株価 500円 ・β 値 ・安全利子率 % ・期待市場収益率 % ― 16― ◇M2(688―41) (

設問1

) 文中の空欄AおよびBに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものを下記 の解答群から選べ。 a パラメーター b インカム c オプション d コスト e マーケット

  1. A:a B:e
  2. A:b B:a
  3. A:b B:e
  4. A:d B:c
  5. A:e B:a (

設問2

) 文中の空欄C に入る金額として最も適切なものはどれか。

  1. 300円
  2. 500円
  3. 750円
  4. 1,500円 (

設問3

) 文中の空欄D に入る数値として最も適切なものはどれか。

  1. 1.25
  2. 16.67 ― 17― ◇M2(688―42)
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正解: 設問1 設問2 設問3

解答:設問1=ウ、設問2=ア、設問3=ア

〔企業評価手法の3分類:①純資産価値に着目する「コスト(ネットアセット)アプローチ」、②DCF法・収益還元方式など将来収益に着目する「インカムアプローチ」、③PER・PBR等の倍率を用いる「マーケットアプローチ」。配当割引モデルはインカムアプローチに属する。〕

データ(文意・公式正解から復元):総資産簿価1億円、負債6,000万円、当期純利益500万円、予想1株当たり配当額30円、発行済株式数10万株、株価500円、β=1.5、安全利子率1%、期待市場収益率7%。

設問1(ウ)

  • 空欄A:DCF法・収益還元方式 → インカム(b) アプローチ。
  • 空欄B:PER・PBR → マーケット(e) アプローチ。
  • よって A:b、B:e。
  • ア・イ・エ・オ(×):いずれもA・Bの対応が誤り。ウ(○):A:b、B:e。

設問2(ア)

  • 自己資本コスト(CAPM)=安全利子率+β×(期待市場収益率-安全利子率)=1%+1.5×(7%-1%)=1%+9%=10%。
  • 配当割引モデル(成長なし):株式価値=1株当たり配当/自己資本コスト=30円/0.10=300円
  • ア(○):300円。イ(×):500円(株価そのもの)。ウ(×):750円。エ(×):1,500円。

設問3(ア)

  • 純資産簿価=総資産簿価1億円-負債6,000万円=4,000万円。
  • 株式時価総額=株価500円×10万株=5,000万円。
  • PBR=株式時価総額/純資産簿価=5,000万円/4,000万円=1.25倍
  • ア(○):1.25。イ(×:文字化け)、ウ(×):16.67(PERと取り違え等)。

よって 設問1=、設問2=、設問3=

#投資意思決定・NPV#資本コスト・WACC#証券投資・ポートフォリオ#デリバティブ#企業価値評価

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