第24問
モジリアーニとミラーの理論(MM 理論)に関する記述として、最も適切なもの はどれか。ただし、投資家は資本市場において裁定取引を円滑に行うことができ、 負債にはリスクがなく、法人税は存在しないと仮定する。
- ア PER(株価収益率)は、無借金の方が負債で資金調達するよりも小さくなる。
- イ 企業の最適資本構成は存在し、それによって企業価値も左右される。
- ウ 企業の市場価値は、当該企業の期待収益率でキャッシュフローを資本化するこ とによって得られ、資本構成に影響を与える。
- エ 投資のための切捨率は、資金調達方法にかかわりなく、一意に決定される。
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正解:エ
解答:エ
法人税が存在しない前提でのMM理論では、企業価値は資本構成(負債と自己資本の比率)に左右されず、その事業が生むキャッシュフローと事業リスクのみで決まる(MM第1命題)。
- ア(×):MM理論の前提下では資本構成は企業価値に無関係であり、PERが資金調達方法で一意に大小関係が決まるとはいえない。
- イ(×):法人税のないMM理論では最適資本構成は存在せず、資本構成は企業価値に影響しない。
- ウ(×):企業価値は期待収益率(資本還元率)でキャッシュフローを資本化して得られるが、それは資本構成に「影響を与えない」。「資本構成に影響を与える」は誤り。
- エ(○):投資の切捨率(資本コスト)は資金調達方法にかかわりなく一意に決定される。資本構成と企業価値・資本コストが独立であるというMM理論の核心に一致する。
よって エ。