第5問
多角化とM&A に関する記述として、最も不適切なものはどれか。
- ア 異業種、同業種を問わず、M&A の統合段階における機能統合では、準備段階 でのデューデリジェンス(due diligence)による、研究開発、生産、販売などの重 複部分や補完関係の明確化が重要である。
- イ 異業種のM&A のメリットは、基本的には、範囲の経済とリスクの分散の実 現であるが、自社の必要としない資源までも獲得してしまうリスクもある。
- ウ 多角化では、企業の主要な市場での需要の低下という脅威は、外的な成長誘引 (external inducement)となる。
- エ 多角化には、特定の事業の組み合わせで追加的に発生する相乗効果と、複数の 製品市場分野での事業が互いに足りない部分を補い合う相補効果がある。
- オ 同業種のM&A のメリットは、基本的には、規模の経済と経験効果の実現で あるが、同業種間であるため各々の組織文化の調整と統合にはコストがかからな い。
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正解:オ
解答:オ
「最も不適切なもの」を選ぶ問題。正解は誤った記述である。
- ア(○・適切):機能統合の前提として、デューデリジェンスで研究開発・生産・販売などの重複部分や補完関係を明確化することは重要。妥当な記述。
- イ(○・適切):異業種M&Aは範囲の経済とリスク分散がメリットだが、不要な資源まで抱え込むリスクもある。妥当な記述。
- ウ(○・適切):主要市場の需要低下という脅威は、新たな成長領域を外部に求める外的成長誘引となる。妥当な記述。
- エ(○・適切):多角化には相乗効果(シナジー)と相補効果(互いの不足を補い合う効果)がある。妥当な記述。
- オ(×・不適切):同業種M&Aは規模の経済・経験効果が得られるが、同業種であっても各社の組織文化は異なり、その調整・統合には相応のコストがかかる。「コストがかからない」は誤りで、これが最も不適切。
よって オ。