企業経営理論 H28年度 第6問

第6問

企業が競争優位を獲得するための競争戦略のひとつであるコスト・リーダーシッ プ戦略に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  1. スト・リーダーシップ戦略では、継続的に自社製品を購入する顧客を確保す るために、ブランド・ロイヤルティを高めることが課題となり、企業の提供する 付加価値が明確になっている。
  2. スト・リーダーシップ戦略は、市場成長率が安定してきて、製品ライフサイ
  3. ルの成熟期以降に採用する戦略として適しており、企業が脱成熟をしていくう えで有益な戦略となる。
  4. スト・リーダーシップ戦略は、多角化した企業において、シナジーの創出に よるコスト削減を目指していく戦略であるので、事業間の関連性が高い企業の方 が、優位性を得やすくなる。
  5. スト・リーダーシップ戦略を行う企業が、浸透価格政策をとると、自社の経 験効果によるコスト低下のスピードは、競合他社よりもはやくなる。
  6. スト・リーダーシップ戦略を行っている企業は、特定モデルの専用工場を建 設し、生産性の高い設備を導入しており、新しい市場ニーズへも迅速に対応でき る。 DKJC-1C
▼ 解答・解説を見る

正解:

解答:エ

コスト・リーダーシップ戦略は、規模の経済・経験効果などを通じて業界最低のコストを実現し、競争優位を得る戦略である。

  • ア(×):ブランド・ロイヤルティを高め付加価値を明確にするのは差別化戦略の課題であり、コスト・リーダーシップ戦略の説明として不適切。
  • イ(×):コスト・リーダーシップは累積生産量による経験効果を活かすため、むしろ需要が大きく規模を確保できる成長期から有効に機能する。成熟期以降に限定する記述、また「脱成熟に有益」とする点は不適切。
  • ウ(×):複数事業間のシナジーによるコスト削減は範囲の経済の話であり、コスト・リーダーシップ戦略(単一事業内での規模・経験効果によるコスト優位)の説明としては不適切。
  • エ(○):浸透価格政策(低価格で一気に市場浸透)をとると販売量・累積生産量が急増し、経験効果によるコスト低下スピードが競合より速くなる。コスト・リーダーシップを支える正しい記述。
  • オ(×):専用工場・専用設備でコスト優位を築く企業は、設備の専用性ゆえに新しい市場ニーズへの迅速な対応はむしろ困難になる(柔軟性が低い)。「迅速に対応できる」は誤り。

よって

#経営戦略・全社戦略#競争戦略#リーダーシップ#製品・ブランド戦略#価格・チャネル戦略

← 企業経営理論の一覧へ戻る