第33問
企業の「海外市場への進出」に関連して、企業が国境を越えたマーケティング活動 を展開するまで、そして、その程度を深めていくプロセスには、一般的にみて次の つの段階が存在すると考えられている。 第 段階:国内マーケティング(Domestic marketing) 第 段階:輸出マーケティング(Export marketing) 第段階:国際マーケティング(International marketing) 第段階:多国籍マーケティング(Multinational marketing) 第段階:グローバルマーケティング(Global marketing) これらの段階に関する記述として、最も不適切なものはどれか。
- ア 第 段階では、対象とする市場は国内となる。これら企業の競争相手には国内 の企業だけでなく海外企業も含まれるが、この段階では多くの企業は国際的な事 業環境への注視を行わない。
- イ 第 段階では、中間業者を利用する形での輸出が着手され、次第に直接輸出に 移行していく場合がある。こうした国際化の展開は、組織内部の問題の観点から とらえると、経営者のマインドや組織資源・能力、あるいは事業規模によって左 右されることがある。
- ウ 第段階では、海外事業は完全に企業の事業活動の重要な構成要素として統合 化される。この段階では進出先の市場ごとに異なる文化、社会経済的背景を考慮 に入れた上で、標準製品の使用方法や使用場面を工夫する提案を行うことで適応 化が進展する。
- エ 第段階では、製品開発、生産、マーケティング活動などを主要地域の中で統 合的に実施することがもたらす規模の経済の重要性が高まる。共通性の高い地域 内での統一コミュニケーション・キャンペーンを実施したり、物流費用の共同負 担や生産拠点の共同化を採用したりすることが具体的な内容である。
- オ 第段階では、従来の段階でみられた高コスト化傾向を防ぐために、マーケテ ィング・ミックス標準化によるグローバル顧客の創出や、事業活動全体の国境を 越えた統合性の強化などを実施している。 DKJC-1C
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正解:ウ
解答:ウ
〔海外市場進出のマーケティング発展段階(最も不適切を選ぶ)〕 第1段階=国内、第2段階=輸出、第3段階=国際、第4段階=多国籍、第5段階=グローバル。
- ア(○):第1段階(国内マーケティング)では対象市場は国内で、競合に海外企業が含まれても、多くの企業は国際的事業環境を注視しない。正しい。
- イ(○):第2段階(輸出マーケティング)では中間業者経由の間接輸出から直接輸出へ移行する場合があり、経営者のマインドや組織資源・能力、事業規模に左右される。正しい。
- ウ(×・最も不適切):第3段階(国際マーケティング)では現地市場の文化・社会経済的背景に応じて製品自体を作り変える「適応化」が進む段階。「標準製品の使用方法や使用場面を工夫する提案を行うことで適応化が進展する」という説明は、標準化を前提とする点で趣旨が不正確であり最も不適切。
- エ(○):第4段階(多国籍マーケティング)では主要地域内で製品開発・生産・マーケティングを統合し規模の経済が高まる。地域内統一キャンペーンや物流・生産拠点の共同化を行う。正しい。
- オ(○):第5段階(グローバルマーケティング)では高コスト化を防ぐためミックスの標準化によるグローバル顧客の創出や、国境を越えた事業活動全体の統合性強化を行う。正しい。
よって ウ。