企業経営理論 H25年度 第17問

第17問

国際化する企業間競争において競争優位を獲得・維持するには、コスト削減能力 だけでなく、知識基盤の裏付けを持ったイノベーションの遂行能力が必要不可欠で ある。イノベーションそのものを組織学習プロセスとして考えた場合、必要なメカ ニズムとして、最も不適切なものはどれか。

  1. 結果の可視化とストーリー性を持ったリッチな分析
  2. 現場ライン部門への権限委譲・能力開発にともなうスタッフ部門の削減
  3. 様々な視点を持った参加者の活用
  4. 試行・実験を促進するような評価体系の整備
  5. 成功・失敗経験のデータベース化と情報の共有 DKJC-1C
▼ 解答・解説を見る

正解:

解答:イ

イノベーションを組織学習プロセスとしてとらえたとき、知識の創造・蓄積・共有や試行錯誤を促すメカニズムが必要となる。最も不適切なものを選ぶ。

  • ア(×=適切):結果を可視化しストーリー性を持って分析することは、経験からの学習と知識共有を促進し、組織学習に資する。
  • イ(○=最も不適切):「現場への権限委譲・能力開発にともなうスタッフ部門の削減」は組織のスリム化・コスト削減の論点であって、知識基盤の蓄積やイノベーション遂行のための学習メカニズムとは直接結びつかない。むしろ知識を統合・蓄積する機能の喪失につながりうる。最も不適切。
  • ウ(×=適切):様々な視点を持つ参加者の活用は、多様性による知識結合を促し、イノベーションに不可欠。
  • エ(×=適切):試行・実験を促す評価体系は、失敗を許容し学習を促進する仕組みとして有効。
  • オ(×=適切):成功・失敗経験のデータベース化と情報共有は、組織的な知識蓄積・移転の中核メカニズム。

よって

#競争戦略#技術経営・イノベーション#組織構造#組織文化・組織学習

← 企業経営理論の一覧へ戻る