企業経営理論 H22年度 第23問

第23問

地方銀行のA 銀行は、リテール・バンキングの顧客基盤を全国規模に拡大する ために、インターネット・バンキングのシステム整備を他行に先駆けて完了した。 次に、製品・ブランド開発やプロモーション計画に着手しなければならない。A 銀 行の今後の市場細分化(セグメンテーション)と標的市場設定(ターゲティング)に関 する記述として、最も不適切なものはどれか。

  1. 銀行の製品・サービスに対する需要の異質性は確実に存在するので、それらを うまく見いだして対応することができればブランド化の実現は十分可能である。
  2. 行動による細分化変数のひとつに購買決定に関する役割がある。それは、「発 案者」、「影響者」、「決定者」、「購買者」、「使用者」のつに類型化される。
  3. 市場細分化(セグメンテーション)と製品差別化はブランド化シナリオの中核に ある考え方で、両者はしばしば代替的な関係に置かれる。
  4. 市場細分化(セグメンテーション)を通じた競争は、競争相手に対して正面から 挑戦していく性格をもつ。
  5. デモグラフィクスによる細分化変数には、年齢、ライフステージ、性別、所 得、社会階層などが含まれる。 ― 26― ◇M3(295―77)
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正解:

解答:エ

〔リード〕市場細分化(セグメンテーション)と標的市場設定(ターゲティング)。「最も不適切」を選ぶ。市場細分化は需要の異質性を前提に特定セグメントへ適応する戦略であり、正面からの全面競争を志向する性格のものではない点が論点。

  • ア(○):銀行の製品・サービスへの需要には異質性が存在し、それを的確に見いだして対応できればブランド化の実現は十分可能である。適切。
  • イ(×ではなく○):行動による細分化変数の一つに購買決定における役割があり、「発案者・影響者・決定者・購買者・使用者」の5つに類型化される。適切(文字化けの「\x02」は5を指す)。
  • ウ(○):市場細分化と製品差別化はブランド化シナリオの中核概念であり、両者はしばしば代替的(あるいは対比的)な関係に置かれて論じられる。適切。
  • エ(×・最も不適切=正解):市場細分化は、市場の異質な需要に適応し、自社が優位に立てる特定セグメントを選んで対応する戦略であって、競争相手に対し正面から全面的に挑戦していく性格のものではない(むしろ正面衝突を避け、適合するセグメントで優位を築く)。「正面から挑戦していく性格をもつ」とする本肢が最も不適切。
  • オ(○):デモグラフィクス(人口統計的変数)による細分化変数には、年齢・ライフステージ・性別・所得・社会階層などが含まれる。適切。

よって 最も不適切なものは

#競争戦略#マーケティング戦略#製品・ブランド戦略#プロモーション

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