企業経営理論 H20年度 第28問

第28問

ある製品ラインを販売しているA 社は、一部の顧客の支持を得ることができ た。次いで、一層の市場浸透を狙って同一製品ラインの中でのアイテムを拡大する ことに成功してきた。同社は、さらなる業績の拡大を目指して、別の製品ラインヘ の進出を狙っている。その際に、すでに成功した既存の製品ブランドを利用するか どうか検討している。これに関する記述として、最も不適切なものはどれか。

  1. 価格帯が低い製品ラインに既存ブランドをつけると、既存ブランドのイメージ が低下してしまう。
  2. 既存の製品ブランドから生じるハロー効果を利用することによって、既存の製 品ラインの顧客とは別の顧客層に訴求できる。
  3. 従来とは別の市場に参入することになる場合、既存ブランドを活用してもマー
  4. ティング戦略を新規に構築する必要がある。
  5. 新規ブランドを採用すると、新しい製品ラインが失敗した場合に、すでに成功 していたブランドに与える影響が少ない。 ― 34― ◇M3(743―81)
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正解:

解答:イ

〔リード〕別製品ラインへの進出時に既存の成功ブランドを使う(ブランド拡張)か新規ブランドにするかを問う「最も不適切」型。

  • ア(○):既存ブランドを価格帯の低い製品ラインに付けると、既存ブランドの高級・高品質イメージが希釈・低下するおそれがある。適切。
  • イ(×・最も不適切):既存ブランドのハロー効果(後光効果)は、当該ブランドへの好評価が新製品に波及するもので、本来そのブランドを評価する顧客層に対して有効に働く。「既存の顧客とは別の顧客層に訴求できる」という効果の説明は不適切で、これが正解。
  • ウ(○):従来とは別の市場に参入する場合、既存ブランドを活用しても、ターゲットや競争環境が異なるためマーケティング戦略は新規に構築する必要がある。適切。
  • オ(○):新規ブランドを採用すれば、新製品ラインが失敗しても、既存の成功ブランドへの悪影響(リスク波及)を小さく抑えられる。適切。

よって

#組織構造#人的資源管理#マーケティング戦略#製品・ブランド戦略

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