第10問
競争優位の源泉を低コストと精密な加工技術に置く製造企業では、セル生産と呼 ばれる新しい生産方式に切り換えて、一層の生産性改善に取り組む例がみられるよ うになった。このようなセル生産方式に関する説明として、最も不適切なものはど れか。
- ア セル生産方式は、現場労働者を多能工化することによって成立するので、多工 程持ちが進み、作業工程の手待ちの無駄を排除できる。
- イ セル生産方式は、少人数グループの「ワークセル」を単位とするチーム生産方式 が進化したものとみることができる。
- ウ セル生産方式は、製品が多様化し変化のスピードが速い場合、生産ラインの切 り換えコストを節約できるので有効である。
- エ セル生産方式は、単調な労働を排除して労働の人間化を実現でき、従業員のモ チベーションが高まり、生産性が改善できる可能性が高い。
- オ セル生産方式は、ベルトコンベアを完全に撤去した熟練労働による生産である ため、熟練労働力が不足する海外でこれを展開することは難しい。 ― 15― ◇M3(743―62)
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正解:オ
解答:オ
〔リード〕セル生産方式に関する説明。「最も不適切」を選ぶ。
- ア(○):セル生産は作業者の多能工化により成立し、1人または少人数が多工程を持つことで工程間の手待ちの無駄を排除できる。妥当。
- イ(○):セル生産は少人数グループ「ワークセル」を単位とするチーム生産方式が進化したものとみることができる。妥当。
- ウ(○):製品の多様化や変化の速い環境では、ライン切り換えコストを節約でき多品種少量生産に柔軟に対応できる。妥当。
- エ(○):コンベアによる単調作業を排除し労働の人間化を実現でき、モチベーション向上・生産性改善につながる可能性が高い。妥当。
- オ(×):セル生産は確かにベルトコンベアを用いず作業者の技能に依存する面があるが、「熟練労働による生産であるため熟練労働力が不足する海外で展開することは難しい」と断定するのは誤り。実際にはセル生産は教育・標準化により海外工場でも展開されており、海外展開が困難とまではいえない。
よって、最も不適切な オ。