サンクコスト効果とは
サンクコスト効果(埋没費用効果)とは、すでに投じた回収不能な費用(サンクコスト)を惜しむあまり、合理的ではない行動を続けてしまう心理傾向です。「もったいない」という感情が、本来なら無視すべき過去のコストに引きずられた意思決定を引き起こします。
日常のサンクコスト効果
①つまらない映画でも、チケット代がもったいないから最後まで観る、②食べ放題で元を取ろうと食べすぎる、③合わないと分かった相手との関係を続ける(時間を無駄にしたくない)、④うまくいかないプロジェクトに追加投資し続ける。合理的には「これからの利益」で判断すべきですが、過去の投資が判断を歪めます。
マーケティングでの活用
①ロイヤルティプログラム(蓄積したポイントを無駄にしたくない→継続利用)、②段階的なオンボーディング(設定に時間を費やした→他のサービスに移れない)、③年間契約の前払い(払った分の元を取ろうと使い続ける)、④ゲームの課金モデル(課金額が増えるほど辞められない)。
サンクコストの罠を避ける
マーケターとして自社の意思決定においてもサンクコストの罠に注意が必要です。効果の出ないキャンペーンに「もう予算を使ったから」と追加投資するのは典型的なサンクコスト効果です。「これからの期待リターン」のみで冷静に判断する姿勢が重要です。