直前期プラン

残り5週間、何を、どの順番でやるか

このページの使い方

2次筆記試験は例年10月下旬の日曜日に実施されます。ここから逆算して、直前5週間の過ごし方を週ごとに整理しました。日付ではなく「残り何週」で書いてあるので、どの年でもそのまま使えます。

直前期にやることは、新しい知識を増やすことではありません。すでに持っているものを、80分で出せる形に整えることです。そのため、週が進むほど「解く量」より「解き方の固定」に比重が移る設計にしています。

各週には、このサイトのどのページを使うかも書いてあります。手持ちの教材がある方は、そちらに読み替えて構いません。

目次

  1. 直前期の3原則
  2. 5週間の全体像
  3. 週ごとの計画
  4. 前日の準備と持ち物
  5. 当日の時間割と過ごし方
  6. 時間が取れないときの縮小版

1. 直前期の3原則

教材を増やさない

新しい問題集に手を出すと、どれも中途半端になります。手持ちの過去問と自分のメモだけで回すのが、この時期の正解です。

必ず80分を計る

時間を計らない演習は、直前期には練習になりません。延長しないことをルールにして、書き切る訓練に切り替えます。

事例Ⅳは毎日さわる

計算は1日空けると勘が鈍ります。30分でよいので毎日続けること。まとめて何時間かやるより効果があります。

2. 5週間の全体像

時期この週のテーマ事例Ⅳ(毎日)
残り5週過去問を年度単位で通す(前半)経営分析を30分
残り4週過去問を年度単位で通す(後半)/弱い事例の特定経営分析+CVPを30分
残り3週事例Ⅳを毎日1論点で一巡この週は事例Ⅳが主役
残り2週80分の型を固める/模擬1日解き直しを30分
残り1週初見の問題で確認/体調と生活リズムを戻す解き直しを30分

前半2週でを確保し、3週目で事例Ⅳという点の稼ぎどころに集中し、残り2週で本番の形に寄せる、という流れです。

3. 週ごとの計画

残り5週 試験5週間前

過去問を年度単位で通す(前半)

直前期の入口。事例を単品で解くのをやめ、1年度4事例を通しで解く練習に切り替えます。まだ時間を多少オーバーしてもかまいません。

  • 直近5年分(令和3〜7年度)から、まず2〜3年度を通しで解く
  • 解いたら必ず解答例と突き合わせ、外した設問の原因を1行で書く(設問解釈のミスか、与件の見落としか、知識不足か)
  • 事例Ⅳは毎日30分。経営分析(第1問)だけを年度を変えて解く
  • 使っていない年度をメモしておく(第2週で初見として使うため)

目安の学習時間平日 1〜1.5時間 / 休日 4〜6時間

注意「原因を1行で書く」を飛ばさないこと。解きっぱなしが直前期で最ももったいない使い方です。

残り4週 試験4週間前

過去問を年度単位で通す(後半)

前週の続き。ここで自分の弱い事例がはっきりします。事例Ⅰが苦手なのか、事例Ⅲの工程整理が苦手なのかを、感覚ではなく記録で特定します。

  • さらに2〜3年度を通しで解き、直近5年分を一巡させる
  • 事例別に「取れた/取れなかった」を記録し、弱い事例を1つ特定する
  • 弱い事例は、古い年度(平成25〜29年度)も使って設問だけ追加で解く
  • 事例Ⅳは引き続き毎日30分。経営分析に加えてCVPを入れる

目安の学習時間平日 1〜1.5時間 / 休日 4〜6時間

注意全事例を均等に伸ばそうとしないこと。弱い1事例に時間を寄せるほうが、合計点は上がります。

残り3週 試験3週間前

事例Ⅳを毎日1論点

事例Ⅳの集中週。事例Ⅳはやった分だけ点が動く科目で、直前期の投資効率がもっとも高い。この1週間で計算の型を固めます。

  • 1日1論点で、7日間かけて主要論点を一巡する
  • day1〜2 経営分析(指標選定+記述)/ day3〜4 CVP・利益計画 / day5〜6 NPV・意思決定 / day7 記述問題とその他
  • 同じ論点を、複数の年度で横に解く(年度縦ではなく論点横に解く)
  • 電卓の操作(%計算・メモリ機能)も、この週で体に入れる
  • 事例Ⅰ〜Ⅲは1日1事例、設問解釈と骨子作成までで止めて数をこなす

目安の学習時間平日 1.5時間 / 休日 4〜5時間

注意NPVで手が止まったら、深追いせず翌日へ。完答よりも、計算過程を書いて部分点を取る形を身につけるほうが本番で効きます。

残り2週 試験2週間前

80分の型を固める

解答内容ではなく時間の使い方を仕上げる週。ここからは必ず80分を計測し、本番と同じ順番・同じ筆記具で解きます。

  • 毎回タイマーで80分を計測する。延長しない
  • 設問解釈12分・与件文読解20分・骨子15分・記述30分の時計の見方を固定する
  • 解答用紙のマス目を印刷し、手書きで字数感覚をつかむ(100字=だいたい何行か)
  • 土日のどちらかで、4事例を本番の時間割どおりに通す模擬1日を入れる
  • 事例Ⅳは毎日30分を維持(新しい論点は増やさない)

目安の学習時間平日 1.5時間 / 休日 4〜6時間(うち1日は模擬1日)

注意この週から新しい教材を増やさない。手持ちの過去問と、自分のメモだけで回します。

残り1週 試験1週間前

初見の問題で試す

身につけた型が、見たことのない与件文でも通用するかを確認する週。同時に、体調と生活リズムを本番に合わせます。

  • 初見の問題を1セット、本番と同じ時間割で解く(予想問題を使う)
  • 解いた後は、点数ではなくプロセスが守れたかを確認する(時計どおりに進んだか、白紙はなかったか)
  • これまでのミスメモを1枚にまとめ、本番に持っていく紙を作る
  • 朝型に戻す。試験開始が9:40なので、その時間に頭が動く状態にする
  • 事例Ⅳは毎日30分。新しい問題ではなく、一度解いた問題の解き直し

目安の学習時間平日 1時間 / 休日 3〜4時間(睡眠を削らない)

注意前日に詰め込まないこと。直前1週間の目的は、新しい知識を入れることではなく、当日いつもどおり動けるようにすることです。

4. 前日の準備と持ち物

前日は勉強量を落とし、準備に時間を使います。やることは、まとめた紙1枚を読み返すことと、持ち物をそろえること。新しい問題は解きません。

持ち物メモ
受験票顔写真の貼付を忘れずに。集合時刻も受験票で確認します。
筆記用具鉛筆またはシャープペンシル(複数本)、消しゴムは2個。消しゴムは直前期の生命線です。
電卓事例Ⅳで使用。使用できる電卓の条件は受験票・試験案内に明記されているので、必ず事前に確認してください。予備電池か2台目があると安心です。
時計会場に時計がないことがあります。秒針つき・音の出ないものを。80分を計る前提で、見やすいものを選びます。
定規与件文の図表や、解答欄の字数を数えるときに使えます。
昼食・軽食・飲み物昼休みは60分。会場周辺で買えるとは限らないので持参が確実です。事例Ⅳ前の休憩用に、糖分の補給できるものも。
上着会場の空調は読めません。脱ぎ着で調整できる服装にします。
まとめた紙1枚1週間前に作ったミスメモ。休憩中に見るのはこれだけにします。
必ず確認してください 使用できる電卓の条件、集合時刻、会場の場所は、年度や会場によって異なります。受験票および試験実施機関の案内を必ず確認してください。このページの記載は一般的な目安です。

5. 当日の時間割と過ごし方令和6・7年度の時間割

時刻科目解答時間
9:40〜11:00事例Ⅰ(組織・人事)80分
11:00〜11:40休憩(40分)
11:40〜13:00事例Ⅱ(マーケティング・流通)80分
13:00〜14:00昼休み(60分)
14:00〜15:20事例Ⅲ(生産・技術)80分
15:20〜16:00休憩(40分)
16:00〜17:20事例Ⅳ(財務・会計)80分

朝9:40開始、終了は17:20。1日で4事例、合計320分を書き続ける長丁場です。前週までに、この時間帯に頭が動く生活リズムへ戻しておきます。

休憩時間の使い方

6. 時間が取れないときの縮小版

仕事や家庭の事情で、平日1時間も取れない週があるのが普通です。その場合は削る順番を決めておきます。

削ってよいもの・削ってはいけないもの

直前期は、やることを増やすより、やらないことを決めるほうが効きます。上の順番で削れば、時間が半分でも形は崩れません。

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