財務・会計 R06年度 第11問

第11問

当期末に、新たに長期借入(借入後60 カ月にわたって元利均等弁済)を行い、そ の資金全額で無形固定資産を購入したとする。他の条件を一定とするとき、この取 引による財務諸表および財務指標への影響に関する記述として、最も適切なものは どれか。

  1. 1年内返済予定長期借入金が増えるので、流動比率は低下する。
  2. 借入と投資が相殺されるので、投資活動によるキャッシュ・フローおよび財務 活動によるキャッシュ・フローには影響しない。
  3. 固定資産が増加するため、固定比率は改善する。
  4. 自己資本には影響しないため、自己資本比率は変化しない。
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正解:

解答:ア

「長期借入で資金調達し、その全額で無形固定資産を購入」した場合の影響を考える。借入金のうち60カ月(5年)の元利均等弁済なので、1年内返済予定分は流動負債に計上される。

  • ア(○):借入金のうち1年内返済予定額は流動負債(1年内返済予定長期借入金)に振り替えられる。流動資産は増えず流動負債のみ増えるため、流動比率(流動資産÷流動負債)は低下する。正しい。
  • イ(×):固定資産の購入は投資活動によるキャッシュ・フローの支出、借入による調達は財務活動によるキャッシュ・フローの収入として、それぞれ別個に計上される。相殺されず両者に影響する。
  • ウ(×):固定資産が増加し、自己資本は不変なので、固定比率(固定資産÷自己資本)は上昇=悪化する。改善ではない。
  • エ(×):自己資本は不変だが、負債(借入金)が増えて総資本が増加するため、自己資本比率(自己資本÷総資本)は低下する。変化しないとするのは誤り。

よって

#財務諸表・会計基準#経営分析・財務指標#キャッシュフロー#資金調達・配当政策

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