第12問
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。 財務省「法人企業統計調査年報」に基づき、2003 年度から2020 年度の期間につい て、中小企業の従業員一人当たり付加価値額(労働生産性)の推移を見た場合、製造 業、非製造業ともに A 傾向にある。また、企業規模別に上位10 %、中央 値、下位10 %の労働生産性の水準(2020 年度)を見ると、中小企業の上位10 %の 水準は、大企業の中央値を B いる。大企業の下位10 %の水準は、中小企 業の中央値を C いる。 そして、2007 年度から2020 年度の期間について、企業規模別に労働分配率の推 移を見ると、企業規模による違いがみられる。 なお、ここで大企業とは資本金10 億円以上、中小企業とは資本金1億円未満の 企業とする。また、労働分配率とは、付加価値額に占める人件費の比率とする。
設問1
文中の空欄A~Cに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
- ア A:減少 B:上回って C:下回って
- イ A:減少 B:下回って C:下回って
- ウ A:増加 B:下回って C:上回って
- エ A:横ばい B:上回って C:下回って
- オ A:横ばい B:下回って C:上回って
設問2
文中の下線部について、企業規模別に労働分配率の推移を見た場合の記述とし て、最も適切なものはどれか。 なお、ここで大企業とは資本金10 億円以上、中規模企業とは資本金1千万円 以上1億円未満、小規模企業とは資本金1千万円未満の企業とする。
- ア 小規模企業は、大企業よりも低く、中規模企業よりも高い。
- イ 小規模企業は、中規模企業よりも低く、大企業よりも高い。
- ウ 大企業は、小規模企業よりも低く、中規模企業よりも高い。
- エ 大企業は、中規模企業よりも低く、小規模企業よりも高い。
- オ 中規模企業は、小規模企業よりも低く、大企業よりも高い。
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正解: 設問1 エ 設問2 オ
解答:設問1=エ、設問2=オ
中小企業の労働生産性の推移・分布と、規模別の労働分配率を問う。
設問1(エ)
A:中小企業の労働生産性は製造業・非製造業とも大きな上昇も低下もなく「横ばい」傾向。B:規模間格差は大きく、中小企業の上位10%でも大企業の中央値を「下回って」いる。C:一方、大企業の下位10%の水準は中小企業の中央値を「上回って」いる。すなわち分布の重なりは小さい。
- ア・イ(×):A「減少」が誤り。
- ウ(×):A「増加」が誤り。
- エ(○):A横ばい・B下回って・C上回って。規模間の生産性格差の大きさを正しく表し適切。
- オ(×):B「下回って」は正しいがC「上回って」と整合せず、A横ばいの後の組合せが不適切(Bが逆)。
設問2(オ)
労働分配率は、一般に規模が小さいほど高くなる(小規模企業が最も高く、大企業が最も低い)。すなわち「小規模企業>中規模企業>大企業」。
- ア(×):小規模企業を「大企業より低い」とするが、小規模企業が最も高く誤り。
- イ(×):小規模企業を「中規模企業より低い」とするが誤り。
- ウ・エ(×):大企業を「中規模企業より高い」等とするが、大企業が最も低く誤り。
- オ(○):中規模企業は小規模企業より低く、大企業より高い。「小規模>中規模>大企業」に合致し適切。
よって 設問1=エ、設問2=オ。