第18問
企業価値評価における割引超過利益モデルに関する記述として、最も不適切なも のはどれか。
- ア クリーン・サープラス関係が成り立つ場合、配当性向が高いほど株式価値は高 くなる。
- イ クリーン・サープラス関係が成り立つ場合、配当割引モデルから割引超過利益 モデルを導出することができる。
- ウ 将来の配当がゼロの場合でも株式価値を求めることができる。
- エ 毎期の予想利益が、自己資本に自己資本コストを乗じた額を上回るならば、株 式価値は当期自己資本簿価を上回る。
▼ 解答・解説を見る
正解:ア
解答:ア
割引超過利益モデル(残余利益モデル)は、株式価値=当期自己資本簿価+将来の超過利益(残余利益=予想利益-自己資本×自己資本コスト)の割引現在価値、で表す。クリーン・サープラス関係(当期純利益=純資産増減+配当)を前提とする。最も不適切なものを選ぶ。
- ア(×・最も不適切=正解):クリーン・サープラス関係のもとでは配当政策は株式価値に影響しない(MMの配当無関連命題と整合)。配当性向が高いほど株式価値が高くなるという関係はない。
- イ(○):クリーン・サープラス関係を用いれば、配当割引モデルを変形して割引超過利益モデルを導出できる。
- ウ(○):超過利益(残余利益)に基づくため、将来配当がゼロの場合でも株式価値を求められる。
- エ(○):毎期の予想利益が「自己資本×自己資本コスト」を上回る(=残余利益がプラス)なら、株式価値は当期自己資本簿価を上回る。
よって、不適切な記述は ア。
よって ア。