第21問
金利スワップ取引に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- ア つの企業が異なる市場で異なる評価を受けているとき、それぞれが比較優位 にある市場で資金を調達するとともに、その債務をスワップすれば、互いに有利 な資金調達ができる。
- イ Z 社は現在、変動金利で借入を行っており、金利上昇のリスクをヘッジするた め固定金利受取・変動金利支払のスワップ契約を結んだ。
- ウ 金利スワップでは、通常、金利交換だけでなく、元本の交換も行われる。
- エ 金利スワップを締結した後、金利が下落すると、変動金利を受け取る側が有利 になる。 ― 18― ◇M2(688―43)
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正解:ア
解答:ア
〔金利スワップは、同一通貨の異なる金利(固定金利と変動金利等)のキャッシュフローを交換する取引。通常、元本(想定元本)の交換は行わず、利息部分のみを交換する。比較優位の原理により、各企業が有利な市場で調達した債務を交換することで、双方が調達コストを下げられる。〕
- ア(○):2つの企業が異なる市場で異なる評価を受けているとき、それぞれが比較優位にある市場で調達し、債務をスワップすれば、互いに有利な資金調達ができる。金利スワップの効果(比較優位の利用)を正しく述べている。
- イ(×):変動金利で借入れている企業が金利上昇リスクをヘッジするには、「変動金利受取・固定金利支払」のスワップを結ぶべき。記述の「固定金利受取・変動金利支払」では変動金利の支払が残り、上昇リスクをヘッジできず逆。
- ウ(×):金利スワップでは通常、元本の交換は行わず、利息(金利)のみを交換する。
- エ(×):金利が下落すると、変動金利の受取額は減少するため、変動金利を「受け取る側」は不利になる(有利になるのは固定金利受取・変動金利支払の側)。
よって ア。