企業経営理論 H23年度 第17問

第17問

不確実な状況変化のなか職場で良好な人間関係を築きながら、リーダーシップを 発揮することが大きな課題となってきている。リーダー・メンバー交換(LMX)理 論に関する記述として、最も不適切なものはどれか。

  1. リーダーシップが有効に発揮されるかどうかは、リーダーがメンバーと良好な 交換関係を築くことができるかに依存している。
  2. リーダーとの特別な関係を構築しない外集団のメンバーは、公式権限に基づく やり取りのみになるため、業績評価が低く、離職の意志も高くなる。
  3. リーダーは、自分の部下の一部の小集団と特別な関係を築くが、この集団に属 するメンバーはリスクをとらずに、より多くの資源や機会を活かす傾向がある。
  4. リーダーは、組織内の様々な人々に対してそれぞれ異なる行動を取り、自分と 似た考え方や個人特性を持ったメンバーで、能力の高い者を内集団のフォロワー に選ぶ傾向が高い。
  5. リーダーは、自分が必要とする貢献行動をメンバーに求めると同時に、その貢 献行動に対する内的・外的報酬を提供する。 ― 18― ◇M3(688―63)
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正解:

解答:ウ

〔リード〕LMX(リーダー・メンバー交換)理論は、リーダーが全部下に一様に接するのではなく、各メンバーと個別の交換関係を築き、その質に差が生じる点に着目する理論。「最も不適切」を選ぶ。

  • ア(○):LMX理論の中核。リーダーシップの有効性は、リーダーが各メンバーと良好な交換関係(高質なLMX)を築けるかに依存する、とする記述で正しい。
  • イ(○):内集団に入れず外集団にとどまるメンバーは、公式の職務権限に基づく形式的なやり取りに限られるため、業績評価や満足度が低く、離職意向が高まりやすい。LMX理論の説明として妥当。
  • ウ(×):内集団のメンバーは、リーダーとの信頼に基づき、追加的な役割や責任を引き受け、より多くのリスクや負担を負う代わりに、より多くの資源・機会・支援を得る。「リスクをとらずに」がLMX理論の説明として誤り。よって最も不適切。
  • エ(○):リーダーは相手ごとに異なる行動をとり、自分と似た考え方・特性を持ち能力の高い者を内集団のフォロワーに選ぶ傾向がある、という記述は内集団形成のメカニズムとして妥当。
  • オ(○):リーダーは必要な貢献行動をメンバーに求め、その見返りに内的・外的報酬を提供する。社会的交換としてのLMXの基本構造を示す記述で正しい。

よって

#リーダーシップ#組織行動・コミットメント#人的資源管理

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