第4問
X 株式会社の法的倒産手続(再建型)に関し、債権者~までの債権額及び計画 案に対する賛否は以下のとおりである。 このとき、X 株式会社の法的手続が、民事再生手続であった場合の再生計画案と 会社更生手続であった場合の更生計画案それぞれの可決の成否について、最も適切 なものを下記の解答群から選べ。なお、~の債権はすべて一般債権でかつ債権 額が議決権額とし、それ以外の可決要件はすべて充足しているものとする。 債権者番号 債権額 賛 否 20万円 反 対 30万円 反 対 50万円 賛 成 100万円 反 対 300万円 反 対 1,500万円 賛 成 3,500万円 反 対 4,500万円 賛 成 億円 反 対 億円 反 対 10億円 賛 成 合 計 18億円 (賛否の内訳) 賛成:人数名、債権額10億6,050万円 反対:人数名、債権額億3,950万円
- ア 再生計画案の場合も更生計画案の場合も、ともに可決される。
- イ 再生計画案の場合も更生計画案の場合も、ともに否決される。
- ウ 再生計画案の場合は可決されるが、更生計画案の場合は否決される。
- エ 再生計画案の場合は否決されるが、更生計画案の場合は可決される。 ― 4― ◇M5(688―111)
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正解:エ
解答:エ
〔リード〕再建型手続の計画案可決要件の違いがポイント。
- 民事再生(再生計画案):議決権者の議決権総額の2分の1以上の同意に加え、出席等した議決権者の「過半数(頭数)」の同意が必要(民事再生法172条の3第1項)。頭数要件があるのが特徴。
- 会社更生(更生計画案・一般更生債権者の組):原則として議決権総額の2分の1を超える同意で足り(会社更生法196条5項1号)、頭数要件はない。
本問のあてはめ。賛成は4名・債権額10億6,050万円、反対は7名・債権額7億3,950万円(合計11名・18億円)。
- 頭数:賛成4名は出席議決権者11名の過半数(6名以上)に達しない。
- 額:賛成額10億6,050万円は総額18億円の約58.9%で、2分の1(9億円)を超える。
これを各手続に適用する。
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民事再生:額の要件(1/2以上)は満たすが、頭数要件(過半数=6名以上の賛成)を欠くため 否決。
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会社更生:頭数要件はなく、額が1/2超(10億6,050万円>9億円)を満たすため 可決。
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ア(×):再生も更生も可決、ではない。再生は頭数要件を欠き否決。
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イ(×):再生も更生も否決、ではない。更生は額1/2超で可決。
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ウ(×):再生可決・更生否決は逆。
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エ(○):再生計画案は否決、更生計画案は可決。
よって エ。