第12問
A 社の損益に関するデータは以下のとおりである。A 社の減価償却費は1,000千 円であり、これは全額更新投資にあてられる。また、実効税率は40%であり、運 転資本の増減はない。このとき、A 社のフリー・キャッシュ・フローの金額として 最も適切なものを下記の解答群から選べ(単位:千円)。 (単位:千円) 営業利益 10,000 支払利息 4,000 税引前利益 6,000 法人税等 2,400 当期純利益 3,600
- ア 4,600
- イ 6,000
- ウ 7,000
- エ 7,400
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正解:イ
解答:イ
〔リード〕フリー・キャッシュ・フロー(FCF)は支払利息控除前の営業利益を基礎とし、税引後営業利益(NOPAT)に減価償却費を加え、設備投資・運転資本増加を控除して求める。支払利息は資本提供者への分配であり、FCF計算では控除しない(税効果は税引後営業利益で考慮)。
FCF = 営業利益×(1-税率) + 減価償却費 - 設備投資 - 運転資本増加
- 税引後営業利益(NOPAT)= 10,000 ×(1-0.4)= 6,000
- + 減価償却費 1,000
- - 設備投資(更新投資=減価償却費全額)1,000
- - 運転資本増減 0
FCF = 6,000 + 1,000 - 1,000 = 6,000千円
- ア(×):4,600。当期純利益3,600+減価償却1,000などの誤った組合せ。
- イ(○):6,000。NOPATベースで正しい。減価償却と更新投資が相殺されNOPATと一致。
- ウ(×):7,000。減価償却を加算したが更新投資を控除し忘れた誤り。
- エ(×):7,400。支払利息を税引後で戻すなど処理を誤ったもの。
よって イ。