第26問
インターネット上で各種カテゴリの製品に対する膨大な数の消費者からの評価や コメントを収集し、分析結果を販売するC 社は、いち早く現代におけるマーケ ティング・コミュニケーションの変化に着目した企業のひとつとして知られてい る。C 社の事業活動をとりまく、現代のマーケティング・コミュニケーション環境 に関する記述として、最も不適切なものはどれか。
- ア 大マス媒体には、テレビ、新聞、雑誌、ラジオが挙げられるが、インター ネット広告は、すでにその広告費において、大マス媒体のうちのつを凌いで いる。
- イ 広告の効果は伝統的にAIDMA(注目→興味→欲求→記憶→購買)モデルに よって説明されてきたが、インターネットの普及にともなって、AISAS(注 目→興味→検索→行動→共有)モデルの妥当性が提唱されるようになった。
- ウ 標的とするオーディエンスに対して長期的に、バランスがよく、測定可能で、 説得力の高いブランド・コミュニケーション・プログラムを計画、開発、実施 し、さらにそれを評価するために用いる戦略的なビジネス・プロセスのことを統 合マーケティング・コミュニケーションと呼ぶ。
- エ プロモーション・ミックスとは、メッセージの送り手によってコントロールさ れるマーケティング・コミュニケーション要素のことであり、広告、販売促進、 PR、対面販売などが含まれる。
- オ マーケティング・コミュニケーションの主な役割のひとつは、同一カテゴリの 製品・サービスの中から特定のものを購入してもらえるよう消費者(ないし最終 使用者)に対するプッシュ活動を遂行することである。 ― 29― ◇M3(295―80)
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正解:オ
解答:オ
〔リード〕現代のマーケティング・コミュニケーション環境。「最も不適切」を選ぶ。プロモーションの「プッシュ」と「プル」の区別が中核。消費者(最終使用者)に直接働きかけて指名購買を促すのは「プル」活動であり、「プッシュ」ではない。
- ア(○):4大マス媒体はテレビ・新聞・雑誌・ラジオであり、インターネット広告はすでに広告費においてそのうちの一つ(当時は雑誌・ラジオ等)を上回っている。適切。
- イ(○):広告効果は伝統的にAIDMA(注目→興味→欲求→記憶→購買)で説明されてきたが、ネット普及に伴いAISAS(注目→興味→検索→行動→共有)モデルの妥当性が提唱されるようになった。適切。
- ウ(○):標的オーディエンスに長期的・バランスよく・測定可能で説得力の高いブランド・コミュニケーションを計画・開発・実施・評価する戦略的ビジネス・プロセスを統合マーケティング・コミュニケーション(IMC)と呼ぶ。適切。
- エ(○):プロモーション・ミックスは送り手がコントロールするコミュニケーション要素であり、広告・販売促進・PR・対面販売(人的販売)などが含まれる。適切。
- オ(×・最も不適切=正解):消費者(最終使用者)に対し特定製品の指名購買を促す働きかけは「プル(pull)活動」である。「プッシュ活動」は流通業者に働きかけて自社製品を取り扱わせ消費者へ押し出す活動を指す。消費者への働きかけを「プッシュ活動」とする本肢が誤りで、最も不適切。
よって 最も不適切なものは オ。