企業経営理論 H21年度 第30問

第30問

次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。 ある地域スーパーマーケット・チェーンでは、この10年間、「地元の小・中学校 に芝生の運動場を」というスローガンを掲げて、地域の消費者がこのスーパーで買 い物をして、ポイント・カードに2,000円分のポイントを集めるごとにクーポンを 渡している。クーポンを手にした消費者は、地元の任意の小・中学校にクーポンを 寄付する。一定額のクーポンと引き換えに、各学校が芝生の運動場への改良工事費 を施工業者に支払うことのできる仕組みである。 (設問) このスーパーマーケットが実施しているような社会的責任マーケティングの手 法には特定の名称が与えられている。この名称として、最も適切なものはどれか。

  1. ンターナル(Internal)・マーケティング
  2. ヴァイラル(Viral)・マーケティング くち
  3. 口コミ・マーケティング
  4. グリーン(Green)・マーケティング
  5. ーズ・リレイテッド(Cause-related)・マーケティング (設問) 社会的責任マーケティングに関する以下の記述のうち、最も不適切なものはど れか。
  6. ンターネットをはじめとするメディアが発達した今日では、企業の非倫理 的・非社会的行為に対する非難や糾弾の意見が、迅速かつ広範囲に伝播してい く現象が顕著になっている。
  7. 企業のソーシャル・マーケティング活動は、事業遂行における法令遵守が的 確に行われていれば、十分な責任が果たされているといえる。
  8. ソーシャル・マーケティングの実践は、しばしば教育的要素をともなうた め、いかに楽しくメッセージを伝達し、理解してもらうかが重要である。
  9. 非営利組織や政府機関が社会問題などに直接的に働きかけるために実施され るマーケティング活動もソーシャル・マーケティングと呼ばれる。 ― 39― ◇M3(557―87)
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正解:

解答:オ

社会的責任マーケティングの手法の名称を問う出題(設問1)。事例は、買い物のポイントに応じて消費者にクーポンを渡し、消費者が地元の学校に寄付すると学校が芝生化工事に充てられる仕組み。すなわち、企業の販売活動(売上)と社会的大義(コーズ=小・中学校の芝生運動場)への貢献を結びつけたマーケティングである。

  • ア(×):インターナル・マーケティングは、企業が自社の従業員を顧客とみなして動機づけ・教育する内部向け活動。事例とは無関係。
  • イ(×):ヴァイラル・マーケティングは、口コミがウイルスのように伝播するよう仕掛ける手法。本事例の趣旨ではない。
  • ウ(×):口コミ・マーケティングも情報伝播に着目した手法で、社会的大義との結合という事例の本質を表さない。
  • エ(×):グリーン・マーケティングは環境配慮を訴求する活動。芝生化は緑化に関わるが、本仕組みの本質は「購買と大義への寄付の連動」であり、環境訴求そのものではない。
  • オ(○):コーズ・リレイテッド・マーケティング(Cause-related Marketing)。製品の購買額の一部を特定の社会的大義(コーズ)への支援に結びつける手法で、本事例にまさに該当する。

よって

なお本問は設問2(社会的責任マーケティングに関する記述で最も不適切なもの)も含むが、登録された公式正解(オ)に基づき設問1を解説した。

#企業統治・CSR#モチベーション理論#マーケティング戦略

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