企業経営理論 H21年度 第16問

第16問

リーダーシップに関する学説の多くは、「人間もしくは人間関係指向」と「課業指 向」という指向性の区別に言及している。このことに関する記述として最も適切な ものはどれか。

  1. ージリスは、職務拡充を通じて、課業指向的なリーダーシップを、人間関係 指向的なリーダーシップにかえていくことができると主張した。
  2. ハーシーとブランチャードは、高課業指向、高関係性指向のリーダーシップ が、最も説得的で生産的であると主張した。
  3. フィードラーは、低いLPC リーダーは課業指向で、高いLPC リーダーは人間 関係指向であると主張した。
  4. ブルームは、民主的・参加型リーダーシップが高い生産性を生むと主張した。 ― 23― ◇M3(557―71)
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正解:

解答:ウ

リーダーシップ論における「人間関係指向/課業指向」という2軸の区別に関する出題。各学説の主張を正確に押さえる。

  • ア(×):アージリスは「未成熟=成熟理論」「職務拡充(ジョブ・エンラージメント)」で知られるが、職務拡充は職務設計・動機づけの議論であり、リーダーシップの指向性を課業指向から人間関係指向へ転換する手法として位置づけたわけではない。リーダーシップ学説の文脈に引きつけた誤った記述。
  • イ(×):ハーシー&ブランチャードはSL理論(状況対応的リーダーシップ)の提唱者で、有効なリーダーシップは部下の成熟度(レディネス)に応じて変化するとした。「高課業・高関係の型が常に最も生産的」とは主張しておらず、唯一最善型を否定する立場である。「最も説得的で生産的」と断定する記述は誤り。
  • ウ(○):フィードラーのコンティンジェンシー理論。リーダーの指向性をLPC(Least Preferred Coworker:最も苦手な同僚の評価)尺度で測り、低LPC=課業指向高LPC=人間関係指向とした。本記述はこの定義に正確に合致する。
  • エ(×):民主的・参加型リーダーシップと生産性を論じたのはレヴィン(リッカート等の参加型管理論も含む)であり、ブルーム(Vroom)はリーダーが意思決定への参加度を状況に応じて選ぶ規範モデル(ブルーム=イェットン・モデル)の提唱者。「民主的・参加型が高い生産性を生む」と単純に主張した人物として挙げるのは誤り。

よって

#組織理論・コンティンジェンシー#モチベーション理論#リーダーシップ

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