企業経営理論 H19年度 第7問

第7問

近年、薄型テレビやデジタルカメラなどのエレクトロニクス分野では、技術開発 力のある大企業ばかりでなく、中小企業も巻き込んで活発な技術開発や製品開発の 競争がみられる。そのような動向に関する説明として、最も不適切なものはどれ か。

  1. 技術開発力が不足するために技術競争を回避せざるをえない企業は、標準化し た技術や中間財を利用して、価格を武器に市場ニーズに直結した商品開発に特化 して、参入障壁の高い強固な市場地位を確立できる。
  2. 技術革新をめぐる競争が製品の性能アップ競争として展開される場合に、性能 を数値目標化して開発を進めると、数値目標が目に見えやすくなるのでライバル 企業の追随を受けやすくなる。
  3. 製品のキーデバイスを外部調達して大量安価に製品を供給できる仕組みを、国 際的な水平分業によって実現できれば、世界的に市場シェアを高めて、コスト・ リーダーシップを握ることが可能になる。
  4. 製品の性能アップ競争が激しくなると、顧客による性能対費用の評価も厳しく なるので、企業の収益性は悪化することになる。 ― 8― ◇M3(023―49)
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正解:

解答:ア

〔リード〕エレクトロニクス分野の技術・製品開発競争に関し「最も不適切」な記述を選ぶ。選択肢は順にア・イ・ウ・エ。

  • ア(○=最も不適切):標準化技術や中間財を使い価格を武器に市場ニーズ直結の商品開発に特化する戦略では、同様の手法を他社も採れるため模倣が容易で、「参入障壁の高い強固な市場地位を確立できる」とは言えない。むしろコモディティ化・価格競争に陥りやすい。よって正解。
  • イ(×=適切):性能を数値目標化して開発すると目標が可視化されるため、ライバルの追随を受けやすくなる。妥当。
  • ウ(×=適切):キーデバイスを外部調達し国際的な水平分業で大量安価に供給できれば、世界シェアを高めコスト・リーダーシップを握ることが可能。妥当。
  • エ(×=適切):性能アップ競争が激化すると顧客の性能対費用評価が厳しくなり、企業の収益性は悪化する。妥当。

よって

#技術経営・イノベーション#組織構造#リーダーシップ

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