企業経営理論 H19年度 第6問

第6問

企業の業績に影響を与える業界の環境や構造、そして戦略に関する説明として、 最も不適切なものはどれか。

  1. 業界の需要や費用の構造が企業の戦略に支配的な影響力をもつ場合、ライバル 企業間の売上規模の差異は見られなくなり、それら企業の業績は比較的類似なも のになる。
  2. 高収益を続けている企業は、同業他社に比べて創業の早い段階から独自な製品 や技術による強固な市場を築くとともに、技術開発を怠らず、新製品を連続的に 生み出す傾向がある。
  3. 多角化の目的のひとつは売上規模の拡大にあるが、新規市場での高い収益を維 持する仕組みや参入障壁の構築に注意しないと、同業他社の追随を招きやすい。
  4. 他社と同じ市場を選択しても、自社のあらゆる活動を目的合理的に見直し他社 と異質な環境適応の仕組みを構築することで独自性を発揮できる。 ― 7― ◇M3(023―48)
▼ 解答・解説を見る

正解:

解答:ア

〔リード〕業界の環境・構造と戦略に関し「最も不適切」な記述を選ぶ。選択肢は順にア・イ・ウ・エ。

  • ア(○=最も不適切):業界の需要・費用構造が支配的影響をもつ場合でも、各企業の戦略・経営努力・蓄積した優位性の差により売上規模や業績に差異は生じうる。「売上規模の差異は見られなくなり業績は類似になる」と決めつける記述は誤り。よって正解。
  • イ(×=適切):高収益を続ける企業は早期から独自の製品・技術で強固な市場を築き、技術開発を怠らず新製品を連続的に生み出す傾向がある。妥当。
  • ウ(×=適切):多角化は売上拡大が目的の一つだが、収益維持の仕組みや参入障壁を築かないと他社の追随を招きやすい。妥当。
  • エ(×=適切):同じ市場でも自社活動を目的合理的に見直し、他社と異質な環境適応の仕組み(活動システム)を構築すれば独自性を発揮できる(ポーターの戦略論に整合)。妥当。

よって

#経営戦略・全社戦略#競争戦略#製品・ブランド戦略

← 企業経営理論の一覧へ戻る