企業経営理論 R08年度 第22問

第22問

以下の図は、NTL Institute が提唱している、組織開発の進め方をモデル化した「OD Map」を表したものである。組織開発の外部専門家という立場で、このモデルの考え方に基づいてクライアントと組織開発を進める場合、その進め方に関する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

第22問の図
  1. 「アクション計画」と「アクション実施」の段階では、変革への現場からの抵抗を排除するため、当事者間で対話の場を設けるよりも、新しい制度やルールをトップダウンで素早く導入することを優先すべきである。
  2. 「エントリーと契約」の段階では、双方の役割と責任、アクションの計画と実施の具体的な内容を確定させ、クライアントと明確な合意を形成することが重要である。
  3. 「データ収集」と「データ分析」の段階では、組織の全体像を正しく把握できる立場にいる経営幹部層に対象を絞った実態調査を実施することで、組織の抱える問題の全体像を明らかにすべきである。
  4. 「評価」と「終結」の段階では、介入の効果と目的の達成度を検証し、望ましい変化が持続するよう定着化を図ると共に、クライアントが今後は自走できると判断される場合は支援を終結すべきである。
  5. 「フィードバック」の段階では、収集したデータの分析結果に基づき、解決すべき課題の優先順位を組織開発の外部専門家が客観的な立場から決定することが重要である。
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正解:

解答:エ(評価・終結で定着化し自走可能なら支援終結)

ODマップ(NTLの組織開発プロセス)は、エントリーと契約→データ収集→データ分析→フィードバック→アクション計画→アクション実施→評価→終結、という流れで進みます。外部専門家はクライアントの主体性(自走)を尊重します。

  • ア(×):抵抗を「排除」してトップダウンで急ぐのは組織開発の考え方に反する。対話による当事者の納得形成が重要。
  • イ(×):エントリーと契約段階で役割・責任は合意するが、アクションの具体的内容までこの段階で確定はしない(後の段階で検討)。
  • ウ(×):データ収集は経営幹部層に絞らず、現場を含め幅広く行うことで全体像を把握する。
  • エ(○):評価・終結段階で効果と達成度を検証し、変化が持続するよう定着化を図り、クライアントが自走できるなら支援を終結する。正しい。
  • オ(×):フィードバック段階の課題の優先順位は、専門家が一方的に決めるのではなくクライアントと協働で決める。

よって

#組織文化・組織学習#組織構造

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