企業経営理論 R08年度 第20問

第20問

M. ポーターのクラスター論に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  1. クラスターで活動している企業は、互いに競争を抑制し、同業他社との長期的な協調関係を最優先させている。
  2. クラスターでは、域外への知識スピルオーバーを抑制できるので、企業は知識共有を限定し、知識フローの統制によって競争優位を確保する。
  3. クラスターとは、既存大企業に対抗する新興企業群であり、代表的なクラスターとしてシリコンバレーがある。
  4. クラスターとは、特定地域内に形成される緩やかな企業ネットワークであり、政府の関与や公的支援を排した自律的な集団活動を通じて競争力を維持する。
  5. クラスターにおいては、要求水準が高く洗練された需要の存在は、当該地域に立地する企業の競争優位形成を促進する。
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正解:

解答:オ(洗練された需要が競争優位を促進)

ポーターのクラスター論は、特定地域に関連企業・機関が集積することで生産性と競争力が高まる現象を扱います。ダイヤモンドモデル(要素条件・需要条件・関連支援産業・企業戦略と競争)で説明されます。

  • ア(×):クラスター内では協調だけでなく激しい競争もあり、それが競争力を高める。競争抑制が最優先ではない。
  • イ(×):クラスターは知識スピルオーバー(波及)を通じて活性化する。知識共有を限定するのは逆。
  • ウ(×):クラスターは新興企業群という定義ではなく、関連企業・機関の地理的集積。
  • エ(×):クラスターでは政府や大学など公的機関の関与・支援も重要な構成要素。「排した自律的集団」は誤り。
  • オ(○):要求水準が高く洗練された需要の存在(需要条件)は、地域企業の競争優位形成を促進する。正しい。

よって

#競争戦略#国際経営

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