企業経営理論 R08年度 第3問

第3問

シナジーに関する記述として、最も適切なものはどれか。

  1. 経営シナジーとは、企業にとって未知で新規の事業領域に進出した場合に発揮される、経営陣の起業家精神による正の効果のことである。
  2. 財務シナジーとは、多角化によって企業価値が低下してしまう負の効果のことである。
  3. 事業間のシナジーを追求すると全社的な全体最適を優先することになり、結果的に事業ごとの部分最適を損なうことがある。
  4. シナジーによるコスト低減効果は、販売ではなく生産・操業において発生する。
  5. シナジーの機会費用とは、資源の共用が活動間の調整を伴う場合に発生する時間と労力のことを指している。
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正解:

解答:ウ(全体最適の追求が部分最適を損なうことがある)

シナジーとは、複数事業が資源を共用することで「1+1>2」の相乗効果を生む考え方です(アンゾフ)。販売・生産・投資・経営(マネジメント)シナジーなどに分類されます。

  • ア(×):経営シナジーは経営ノウハウの移転による効果。新規領域進出時の起業家精神だけを指すものではない。
  • イ(×):財務シナジーは資本コスト低減など正の効果を指す概念で、「企業価値低下の負の効果」という定義は誤り。
  • ウ(○):事業間シナジー(全社的な全体最適)を優先すると、個々の事業の自由度が制約され、事業ごとの部分最適が損なわれることがある。正しい。
  • エ(×):シナジーによるコスト低減は生産だけでなく販売・調達など幅広い活動で発生する。
  • オ(×):機会費用ではなく、資源共用に伴う調整の時間と労力は「共用コスト(調整コスト)」。機会費用は別概念。

よって

#経営戦略・全社戦略#M&A・提携

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