第4問
ダイナミック・ケイパビリティに関する記述として、最も適切なものはどれか。
- ア ダイナミック・ケイパビリティは、企業が外部環境への依存度を下げ、完全に 独立した運営を実現する能力を指す。
- イ ダイナミック・ケイパビリティは、既存の経営資源を活用することで、成熟期 の安定的な市場環境で競争優位性を得る能力を指す。
- ウ ダイナミック・ケイパビリティは、競合他社からの模倣によって追いつかれな いように、業務プロセスの効率化を一層追求する能力を指す。
- エ ダイナミック・ケイパビリティは、顧客に独自の価値を提供し、かつ競合他社 からの模倣を防ぐことを可能にする、現在の市場において競争優位性を獲得する 基盤となる中核的な能力を指す。
- オ ダイナミック・ケイパビリティは、市場環境の変化を知覚し、新たなビジネス 機会を活かし、必要時には既存の経営資源やプロセスを再構成する能力を指す。
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正解:オ
解答:オ
ティースらのダイナミック・ケイパビリティは、環境変化を感知(センシング)し、機会を捕捉(シージング)し、必要に応じて経営資源・組織を再構成(トランスフォーミング)する能力を指す。
- ア(×):外部環境への依存度を下げて完全に独立した運営を実現する能力、という定義は誤り。むしろ環境変化への適応を本質とする。
- イ(×):既存資源を活用して安定的市場で優位を得る能力は「オーディナリー・ケイパビリティ(通常能力)」に近い。変化への対応を本質とするダイナミック・ケイパビリティの説明として不適切。
- ウ(×):業務プロセスの効率化の追求は通常能力(オペレーション能力)の範疇であり、資源の再構成を旨とするダイナミック・ケイパビリティの定義ではない。
- エ(×):「現在の市場において」競争優位を得る基盤的・中核的能力という説明は、コア・コンピタンスなど静的な能力の説明に近く、変化対応を核とする本概念とは異なる。
- オ(○):環境変化の知覚、新たな機会の活用、既存資源・プロセスの再構成という3要素を含み、ダイナミック・ケイパビリティの定義として正しい。
よって オ。