企業経営理論 R07年度 第1問

第1問

C. ホッファーとD. シェンデルは、戦略概念を整理し、戦略には階層があり、そ れぞれの戦略の検討事項は異なることを指摘している。彼らの分類に基づいた戦略 に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  1. 機能分野別戦略では、事業領域の選択が最も重要な戦略上の検討事項である。
  2. コングロマリット企業の全社戦略では、事業間の資源シナジーの創出が最も重 要な戦略上の検討事項である。
  3. 事業戦略では、事業ポートフォリオ内の事業間での経営資源の配分が最も重要 な戦略上の検討事項である。
  4. 事業戦略では、独自能力の構築と競争優位性の獲得が最も重要な戦略上の検討 事項である。
  5. 全社戦略では、特定の製品や市場セグメントでの競争に焦点を当て、その事業 の成長や利益を増加させることが最も重要な戦略上の検討事項である。
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正解:

解答:エ

ホッファー=シェンデルは戦略を「企業(全社)戦略」「事業戦略」「機能分野別戦略」の階層に整理した。各階層で検討すべき課題が異なる点を問う問題。

  • ア(×):事業領域(ドメイン)の選択は全社戦略の検討事項であり、機能分野別戦略(生産・販売・財務など)の中心課題ではない。
  • イ(×):コングロマリット企業はもともと事業間の関連が薄く、資源シナジーよりも財務的シナジーや事業ポートフォリオ管理が全社戦略の中心となる。シナジー創出を最重要とする記述は不適切。
  • ウ(×):事業間での経営資源の配分(ポートフォリオ管理)は全社戦略の検討事項であり、個別事業を扱う事業戦略の課題ではない。
  • エ(○):事業戦略は特定事業における独自能力の構築と競争優位性の獲得を中心課題とする。記述は正しい。
  • オ(×):特定の製品・市場セグメントでの競争に焦点を当て当該事業の成長・利益を図るのは事業戦略の課題であり、全社戦略の記述として誤り。

よって

#経営戦略・全社戦略#競争戦略#経営資源・RBV

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