第11問
下図のようにIS 曲線とLM 曲線が描かれるとする。ただし、Y0 は、完全雇用 GDP であるとする。 この図に基づき、下記の設問に答えよ。
設問1
政府支出増加の長期的な効果に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適 切なものを下記の解答群から選べ。 a 実質GDP を増加させる。 b 物価を上昇させる。 c 利子率を上昇させる。
- ア a:正 b:正 c:正
- イ a:正 b:正 c:誤
- ウ a:正 b:誤 c:誤
- エ a:誤 b:正 c:正
- オ a:誤 b:正 c:誤
設問2
名目貨幣供給量増加の長期的な効果に関する記述の正誤の組み合わせとして、 最も適切なものを下記の解答群から選べ。 a 実質GDP を増加させる。 b 物価を上昇させる。 c 利子率を低下させる。
- ア a:正 b:正 c:正
- イ a:正 b:正 c:誤
- ウ a:正 b:誤 c:誤
- エ a:誤 b:正 c:正
- オ a:誤 b:正 c:誤
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正解: 設問1 エ 設問2 オ
解答:設問1=エ、設問2=オ
Y0は完全雇用GDP。当初の均衡が完全雇用水準にあるため、総需要刺激策の「長期」効果は、物価調整を通じて実質GDPが完全雇用水準Y0に戻る点がポイント。
設問1(政府支出増加の長期的効果)
政府支出増でIS曲線が右シフトするが、完全雇用下では物価上昇が実質貨幣供給を減らしLM曲線が左にシフトし、長期的に実質GDPはY0に戻る。
- a(誤):長期的に実質GDPは完全雇用水準Y0に戻り、増加しない。
- b(正):超過需要により物価は上昇する。
- c(正):財政拡大により利子率は上昇する(クラウディング・アウト)。 a誤・b正・c正は エ。
設問2(名目貨幣供給量増加の長期的効果)
貨幣の中立性により、長期的には名目変数(物価)のみが変化し、実質変数は不変。
- a(誤):長期的に実質GDPはY0で不変。
- b(正):名目貨幣供給増は長期的に物価を比例的に上昇させる。
- c(誤):長期的には実質貨幣供給が元に戻り、利子率は当初水準に戻る(低下したままにはならない)。 a誤・b正・c誤は オ。