第9問
生産物市場における輸出入の変化がGDP や貿易収支に与える影響に関する記述 として、最も適切なものはどれか。
- ア 輸出と輸入が同規模で増加するとき、外国貿易乗数は1 になる。
- イ 輸出の増加は、輸出の増加分に外国貿易乗数を乗じた大きさだけ貿易収支を改 善させる。
- ウ 輸入の増加は、輸入の増加分に外国貿易乗数を乗じた大きさだけ自国のGDP を減少させる。
- エ 輸入の増加は、輸入の増加分に外国貿易乗数を乗じた大きさだけ貿易収支を悪 化させる。
▼ 解答・解説を見る
正解:ウ
解答:ウ
開放経済では輸出は独立的需要として外国貿易乗数倍だけGDPに波及し、輸入は所得の漏出となる。外国貿易乗数は 1/(1−c+m)(c:限界消費性向、m:限界輸入性向)。
- ア(×):輸出と輸入が同規模で増えても、外国貿易乗数は 1/(1−c+m) であり1にはならない。
- イ(×):貿易収支の改善幅は輸出の「増加分そのもの」(およびそれに伴う輸入の誘発による一部相殺)で測られ、外国貿易乗数を乗じた大きさにはならない。乗数が掛かるのはGDPへの効果。
- ウ(○):輸入の増加(独立的な輸入の増加)は需要の漏出であり、その増加分に外国貿易乗数を乗じた大きさだけ自国GDPを減少させる。正しい。
- エ(×):輸入増による貿易収支の悪化分は輸入の増加分そのもので測られ、乗数を乗じた大きさにはならない。
よって ウ。