企業経営理論 R02年度 第1問

第1問

VRIO フレームワークにおける競争優位に関する記述として、最も適切なものは どれか。

  1. ある経営資源が数多くの企業に保有されていても、外部環境の機会を適切にと らえ脅威を無力化するものであれば、この経営資源は一時的な競争優位の源泉と なる。
  2. 経営陣のチームワークや従業員同士の人間関係などの組織属性が経済価値を生 み、希少性があり、かつ他の企業による模倣が困難な場合、この組織属性は企業 の一時的な競争優位の源泉となる。
  3. 組織内のオペレーションを他の企業に比べて効率的に行うことができる技術や ノウハウが、業界内で希少である場合、模倣困難性を伴わなくても企業の一時的 な競争優位の源泉となる。
  4. 他の企業が獲得できない経営資源が経済価値を持ち、業界内で希少である場 合、その経営資源を活かす組織の方針や体制が整っていなくても、持続的な競争 優位の源泉となる。
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正解:

解答:ウ

VRIOは経済価値(Value)・希少性(Rarity)・模倣困難性(Imitability)・組織(Organization)の4要素で競争優位を判定する。価値+希少性=一時的競争優位、さらに模倣困難性=持続的競争優位の「潜在力」、それを活かす組織が整って初めて持続的競争優位が実現する。

  • ア(×):数多くの企業が保有する経営資源は希少性がない。価値があっても希少でなければ競争均衡にとどまり、一時的競争優位の源泉にはならない。
  • イ(×):価値・希少性・模倣困難性をすべて満たすなら「一時的」ではなく「持続的」競争優位の源泉となる。一時的優位は価値+希少性のみの場合。
  • ウ(○):価値があり希少だが模倣困難性を伴わない(容易に模倣される)資源は、模倣されるまでの間だけ優位をもたらす「一時的競争優位」の源泉となる。記述は整合的。
  • エ(×):価値・希少性に加え模倣困難性があっても、資源を活かす組織(O)が整っていなければ持続的競争優位は実現しない。組織条件を欠くため不適切。

よって

#競争戦略#経営資源・RBV

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