企業経営理論 R01年度 第9問

第9問

新製品や新サービスを受け入れる市場が一様ではなく、いくつかの異なったグ ループによって構成されているとする考え方に、市場をマニア・マーケットと大衆 マーケットとに分けて市場の顧客層の質的な違いに着目するキャズム(Chasm:市 場の断層)の理論がある。 キャズムの理論に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  1. キャズムの理論では、大衆マーケットにおける新製品や新サービスの急成長 は、目利きの層(アーリー・アドプター)と流行を後追いする層(レイト・マジョ リティー)に対し、並行的に受け入れられる必要がある。
  2. キャズムの理論では、大衆マーケットを構成する流行に敏感な層(アーリー・ マジョリティー)にいかに受け入れられ、その需要を喚起するかが課題となる。
  3. キャズムの理論では、大衆マーケットを構成する流行を後追いする層(レイ ト・マジョリティー)には受け入れられても、無関心の層(ラガード)に受け入れ られるかどうかが問題となる。
  4. キャズムの理論では、まずマニア・マーケットを構成する新しいモノ好きの層 (イノベーター)と無関心の層(ラガード)とに受け入れられることが必要である。
  5. キャズムの理論では、マニア・マーケットを構成する新しいモノ好きの層(イ ノベーター)に受け入れられ、いかに目利きの層(アーリー・アドプター)の反応 を推測するかが問題となる。
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正解:

解答:イ

ムーアのキャズム理論。採用者は「イノベーター→アーリー・アドプター(目利き)→アーリー・マジョリティー→レイト・マジョリティー→ラガード」と並び、マニア・マーケット(前2者)と大衆マーケット(残り)の間に深い溝(キャズム)がある。普及の鍵はアーリー・マジョリティーに受け入れられるかにある点が要点。

  • ア(×):大衆マーケットの急成長で鍵を握るのはアーリー・マジョリティーであり、アーリー・アドプターは大衆ではなくマニア側。組み合わせと層の対応が誤り。
  • イ(○):キャズムを越えて大衆マーケットを構成するアーリー・マジョリティー(流行に敏感な層)にいかに受け入れられ需要を喚起するかが最大の課題、とする記述が正しい。最も適切。
  • ウ(×):レイト・マジョリティーやラガードに至るのは普及後期の話であり、キャズムの本質的課題ではない。
  • エ(×):マニア・マーケットを構成するのはイノベーターとアーリー・アドプターであり、ラガード(無関心層)ではない。層の対応が誤り。
  • オ(×):キャズムの核心はアーリー・アドプターと大衆との断層を越える点にあり、「アーリー・アドプターの反応を推測する」ことが問題の中心ではない。

よって

#人的資源管理#製品・ブランド戦略

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