企業経営理論 H30年度 第15問

第15問

働き方や価値観の多様化とともに、外発的動機づけに加え、内発的な動機づけが いっそう重要になっている。内発的な動機づけに関わる代表的な論者による説明と して、最も不適切なものはどれか。

  1. A.マズローの欲求段階説における自己実現欲求は、外発的に動機づけられる ものではなく、自分自身の理想を追い求め続けることを通じた内発的な動機づけ とも考えられる。
  2. E.メイヨーとF.レスリスバーガーのホーソン実験では、従業員が自分たちの 作業条件を決定することによって内発的に動機づけられていたことを発見し、こ れをホーソン効果と呼んだ。
  3. M.チクセントミハイは、特定の作業に没頭する中で、自身や環境を完全に支 配できているという感覚が生まれることをフロー経験と呼び、そうした経験は他 者からのフィードバックも必要とせず、給与などの報酬とも無関係であるとし た。
  4. R.W.ホワイトが提唱するコンピテンス(有能性)概念では、環境と相互作用す る有機体の能力自体が、「うまくいった」という内発的な動機づけの源泉となる。
  5. 内発的動機づけを概念として広く知らしめたE.デシは、報酬のためにやらさ れているのではなく、自分の好きにやっているという自己決定が重要であるとし た。
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正解:

解答:イ

「最も不適切」型。内発的動機づけの代表的論者の説明を問う。正解=不適切な記述。

  • ア(×=適切):マズローの自己実現欲求は外発的でなく、自らの理想を追求する内発的動機づけと捉えられる。妥当。
  • イ(○=不適切):ホーソン実験で「ホーソン効果」と呼ばれるのは、注目・観察されていること自体が生産性に影響する効果を指す。「作業条件を自分たちで決定して内発的に動機づけられたこと」を発見したのは事実だが、それをホーソン効果と呼ぶのは説明として不正確で不適切。これが正解。
  • ウ(×=適切):チクセントミハイのフロー経験は、没頭の中で支配感が生まれ、外的フィードバックや報酬と無関係に生じるとされる。妥当。
  • エ(×=適切):ホワイトのコンピテンス概念では、環境と相互作用する能力自体が「うまくいった」という内発的動機づけの源泉となる。妥当。
  • オ(×=適切):デシは、報酬でやらされるのでなく自己決定(自分の好きにやる)が重要とした。妥当。

よって不適切な

#モチベーション理論#人的資源管理

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