第19問
組織メンバーに共有された価値観や信念など、目に見えない基本的仮定に対処す るためには、具体的な組織文化の類型についての知識が必要となる。組織文化の特 徴と管理者に求められるリーダーシップに関する記述として、最も不適切なものは どれか。
- ア 安定性と予測可能性を重視するハイアラーキー文化では、信頼性の高い製品や サービスを提供するために、規則や手続きを遵守するリーダーシップが求められ る。
- イ 企業を親しい仲間達の集まりのようなものと見なすクラン文化では、自らの経 営理念を組織内部に浸透させ、従業員に共有された強い価値観を作り出すため に、さまざまな社会化研修を行うなど教育者としての強いリーダーシップが求め られる。
- ウ 競争環境への対応を優先するマーケット文化では、規則や手続きなどの組織内 プロセスよりも、市場シェアの向上などの結果を重視し、現実主義的なリーダー シップが求められる。
- エ 変化する環境下で直面する課題に即興的に対応するアドホクラシー文化では、
- オ ノベーションと創造性が重視され、リスクを進んで取っていこうとする企業家 的なリーダーシップが求められる。 DKJC-1C
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正解:イ
解答:イ
キャメロン&クインの競合価値フレームワークによる4類型(ハイアラーキー/クラン/マーケット/アドホクラシー)と、各文化が求めるリーダーシップを問う「最も不適切」型。誤りの選択肢が正解となる。
- ア(○):ハイアラーキー文化は安定性・予測可能性・内部統制を重視し、規則や手続きの遵守によって信頼性の高い製品・サービスを提供する。手続き管理型のリーダーシップが求められ、妥当。
- イ(×):クラン文化は家族的・協調的な内部志向の文化で、社会化研修や価値観共有を通じた「教育者・メンター」としてのリーダーシップを求める点は正しい。ただし設問は「最も不適切」を選ぶ形式であり、他肢が全て妥当な記述である中、本肢が公式正解として誤りと位置づけられている。クラン文化の核心は経営理念の一方的浸透よりも構成員相互の参加・協働・チームワークの醸成にあり、リーダーは支援者・促進者として振る舞う点で、記述の力点に不適切さがあるとされる。
- ウ(○):マーケット文化は外部志向・競争志向で、内部プロセスより市場シェアなど結果を重視し、目標達成を駆動する現実主義的リーダーシップを求める。妥当。
- エ(○):アドホクラシー文化は外部志向かつ柔軟性重視で、即興的対応・イノベーション・創造性を尊び、リスクテイクを厭わない企業家的リーダーシップを求める。妥当。
よって最も不適切な イ。