第9問
以下の会話は、中小企業診断士であるあなたとX株式会社の代表取締役甲氏との 間で行われたものである。 会話の中の空欄AとBに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものを下記の 解答群から選べ。 あなた:「意匠制度には特殊な出願制度があります。下図は A 意匠制度と、 B 意匠制度について、全体の意匠出願中の利用率を示した特許庁 の統計です。」 甲 氏:「それぞれ、どのような制度なのかな。」 あなた:「 A 意匠制度は図面の一部に破線を用いるなどして余分な限定を 排除する制度で、 B 意匠制度は互いに類似する複数の意匠を重ね て登録することでより広い権利範囲を特定する制度です。いずれも、より 強い意匠権を獲得できるメリットがあります。」 甲 氏:「 A 意匠制度は利用率が40 %にも達していて、人気があるようだ ね。次回、意匠登録出願をする場合は、検討してみよう。」 DKJC-1E 10 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 14,000 2011 2012 2013 2014 2015 (出願年) (件) 4,404 404 4,357 357 4,107 107 3,895 895 4,506 506 9,634 634 10 10,545 545 11 11,178 178 11 11,397 397 12 12,203 203 4,404 4,357 4,107 3,895 4,506 9,634 10,545 11,178 11,397 12,203 0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 (%) 意匠出願件数 意匠出願件数 出願全体に占める 意匠の出願件数割合 出願全体に占める 意匠の出願件数割合 A B A B 31.3 14 14.3 13 13.5 13 13.2 13 13.1 15 15.1 14.3 13.5 13.2 13.1 15.1 32.6 35.9 38.3 40.8 特許行政年次報告書2016 年度版 図1-1-66 から作成 A 意匠、 B 意匠の出願件数及び出願件数割合の推移 解答群
- ア A:秘密 B:関連
- イ A:秘密 B:組物の
- ウ A:部分 B:関連
- エ A:部分 B:組物の DKJC-1E
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正解:ウ
解答:ウ
意匠の特殊な出願制度(部分意匠・関連意匠・組物の意匠・秘密意匠)の内容を問う問題。
- A=部分意匠:物品の一部分について意匠登録を受ける制度。図面の一部を破線で表すなどして権利化する部分以外を除外し、余分な限定を排除する。利用率が高く(40%超)人気がある、という会話とも整合。
- B=関連意匠:本意匠に類似する複数の意匠を関連意匠として登録し、より広い権利範囲を確保する制度。「互いに類似する複数の意匠を登録」という説明に一致。
→ A:部分/B:関連 = ウ。
- 「組物の意匠」は、同時に使用される複数物品(食器セット等)を全体として1つの意匠として登録する制度であり、「重ねて登録」する制度ではない。
- 「秘密意匠」は、登録後一定期間意匠の内容を公開しない制度であり、ここでの説明に当たらない。
よって ウ。