第7問
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。 本格的な人口減少社会に突入した日本経済において、需要縮小や労働供給の制約 を克服し、持続的な発展を目指すためには、企業の労働生産性の向上が不可欠であ る。 ① 労働生産性の水準は扱う財やサービスの性質や企業規模にも影響を受ける。財 務省「2014 年度法人企業統計調査年報」に基づくと、中小企業の労働生産性一次産 業を除く全産業は、大企業に比較すると約 A 割の水準にとどまっている のが現状である。中小企業は「2014 年経済センサス安基礎調査」を見ても、会社と 個人事業所の従業者総数2014 年、民営非一次産業の約 B 割を占める存 在であるため、日本経済全体にとって中小企業の労働生産性の向上は大きな課題と なっている。 他方で、経済産業省「2014 年企業活動基本調査」に基づき、企業規模別業種別に 労働生産性の分布を見ると、 ② 同業大企業の平均を上回る中小企業が一定数存在して いる。こうした労働生産性の高い中小企業の特徴を分析すると、大企業よりも生産 性が低い同業中小企業と比べて設備投資額が大きいことや資本装備率が高いことが 指摘できる。中小企業の労働生産性の向上を図るためには、こうした労働生産性の 高い中小企業をいかにして増やしていくかという視点も重要である。 なお、ここでは企業規模区分は中小企業基本法に準ずるものとするが、「2014 年 企業活動基本調査」では従業者数50 人未満、もしくは資本金または出資金3,000 万 円未満の法人企業は調査対象に含まれていない。労働生産性は付加価値額を従業者 数で除したものとする。
設問1
文中の空欄AとBに入る数値の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
- ア A: B:
- イ A: B:
- ウ A: B:
- エ A: B:
- オ A: B: DKJC-1G
設問2
文中の下線部①について、財務省「2014 年度法人企業統計調査年報」に基づき、 業種別の労働生産性を見た場合、高いものから低いものへと並べた組み合わせと して、最も適切なものを下記の解答群から選べ。 a:卸・小売業 b:宿泊業、飲食サービス業 c:製造業 解答群
- ア a:卸・小売業 安 b:宿泊業、飲食サービス業 安 c:製造業
- イ a:卸・小売業 安 c:製造業 安 b:宿泊業、飲食サービス業
- ウ b:宿泊業、飲食サービス業 安 a:卸・小売業 安 c:製造業
- エ c:製造業 安 a:卸・小売業 安 b:宿泊業、飲食サービス業
- オ c:製造業 安 b:宿泊業、飲食サービス業 安 a:卸・小売業
設問3
文中の下線部②について、経済産業省「2014 年企業活動基本調査」に基づき、 業種別に大企業の労働生産性の平均値を上回る中小企業の構成比率を見た場合、 飲食サービス業、卸売業、小売業、製造業の業種のうち、大企業の平均値を上 回る中小企業の構成比率が最も高いものはどれか。
- ア 飲食サービス業
- イ 卸売業
- ウ 小売業
- エ 製造業 DKJC-1G
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正解: 設問1 エ 設問2 エ 設問3 ウ
解答:設問1=エ、設問2=エ、設問3=ウ
中小企業の労働生産性は大企業の約5割の水準にとどまる。中小企業の従業者総数は民営非一次産業の約7割を占める。業種別の生産性順位や、大企業平均を上回る中小企業の割合を問う。
設問1(A:5、B:7)
- ア〜オ:中小企業の労働生産性は大企業の約「5割」、中小企業の従業者は全体の約「7割」を占める。この数値の組み合わせを満たすのが正解肢 エ。他の肢は割合が過大・過小で整合しない。
設問2(c:製造業 → a:卸・小売業 → b:宿泊業、飲食サービス業)
- ア(×):卸・小売業を先頭に置くが、最も高いのは製造業。
- イ(×):同上、先頭が製造業でない。
- ウ(×):宿泊・飲食を先頭にしており誤り(同業種は最も低い)。
- エ(○):労働生産性は製造業が最も高く、次いで卸・小売業、最も低いのが宿泊業・飲食サービス業。
- オ(×):末尾を卸・小売業としており順位が逆。
設問3(小売業)
- ア(×):飲食サービス業は大企業平均を上回る中小企業の構成比率が最も高い業種ではない。
- イ(×):卸売業も最高ではない。
- ウ(○):飲食サービス業・卸売業・小売業・製造業のうち、同業大企業の平均値を上回る中小企業の構成比率が最も高いのは小売業。
- エ(×):製造業は規模間格差が大きく、上回る割合は相対的に低い。
よって設問1は エ、設問2は エ、設問3は ウ。