第21問
人材のダイバーシティが組織やそのメンバーに与える影響に関する記述として、 最も適切なものはどれか。
- ア これまで社外に求められていた異質な見方を社内に取り込むことで、組織変革 や新商品開発などのイノベーションが期待される。
- イ 少数派の意見を強制的に反映させるアファーマティブ・アクションを通じて、 格差の是正を超えた経営成果の改善がもたらされる。
- ウ 他者あるいは他の集団との比較を行い、他者を自分にはない魅力を備えた存在 と認識させることによって、個人の自尊心が保たれる。
- エ 多様な人材の確保によって、共通の人生経験や価値観などのような類似したバ ックグラウンドを全く見いだせなくなり、人々の交流やコミュニケーションに好 ましくない影響を与える。
▼ 解答・解説を見る
正解:ア
解答:ア
人材のダイバーシティ(多様性)が組織やメンバーに与える影響に関する問題。「最も適切」を選ぶ。
- ア(○):これまで社外に求めていた異質な視点・知識を、多様な人材として社内に取り込むことで、新しい発想が生まれ、組織変革や新商品開発などのイノベーションが期待できる。ダイバーシティの代表的な効用であり妥当。
- イ(×):アファーマティブ・アクションは社会的格差是正のための積極的差別是正措置であり、「少数派の意見を強制的に反映させる」仕組みではない。また、それを通じて格差是正を超えた経営成果改善が当然にもたらされるとは言えず、説明として不適切。
- ウ(×):これは社会的アイデンティティ理論や社会的比較の説明であり、ダイバーシティの組織への影響を述べたものではない。他者を「自分にはない魅力を備えた存在」と認識させることで自尊心が保たれるという因果も誤り(通常は内集団びいきにより自尊心が保たれる)。
- エ(×):多様な人材確保で「類似したバックグラウンドが全く見いだせなくなり」交流に悪影響、とするのは多様性のマイナス面のみを断定的に述べたもの。多様性は適切に管理すれば創造性等のプラス効果を生むため、最も適切とは言えない。
よって ア。