第15問
C 社は、取引先に対して貸付けを行っている。当該貸付金は、以下のようなキャ ッシュフローをもたらす予定である。現在価値の計算について、下記の設問に答え よ。なお、現行の会計基準との整合性を考慮する必要はない。 ① 元本は100 万円、貸付日は20X1 年月 日、貸付期間は年である。 ② 利息として、20X2 年から20X5 年までの毎年月31 日に万円が支払われ る。 ③ 満期日の20X5 年月31 日には元本の100 万円が返済される。 (設問 ( この貸付金の、貸付日時点の現在価値として最も適切なものはどれか。なお、 割引率は%とする。
- ア 792,000 円
- イ 982,200 円
- ウ 1,000,000 円
- エ 1,240,000 円 DKJC-1B (設問( 貸付けを行っている取引先の財政状態が悪化し、元本の一部が回収不能となる 可能性が高まっていることが確認された。このとき、現在価値の計算は(設問 ( と比べてどのように変化するか、最も適切なものを選べ。
- オ 割引率が高くなるため、現在価値は大きくなる。
- 割引率が高くなるため、現在価値は小さくなる。
- 割引率が低くなるため、現在価値は大きくなる。
- 割引率が低くなるため、現在価値は小さくなる。 DKJC-1B
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正解:ウ
解答:設問1=ウ、設問2=イ
設問1(貸付日時点の現在価値)
元本100万円、貸付期間4年、毎年末に利息(クーポン)が支払われ、満期に元本100万円が返済される。本問は利息率(クーポンレート)と割引率が一致するケースであり、このとき債券・貸付金の現在価値は額面(元本)と一致する。
- 各年の利息の現在価値合計 + 満期元本の現在価値 = 1,000,000円(額面どおり)
直感的には、毎年の利息が割引率ちょうどの収益を生むため、現在価値は元本と等しくなる。
- ア(×):792,000円。割引率を過大にとる等で過小評価した金額。
- イ(×):982,200円。計算過程の誤り。
- ウ(○):1,000,000円。クーポンレート=割引率のため額面に一致する。
- エ(×):1,240,000円。割引せず単純合計した、または過大評価した金額。
設問2(回収不能リスクが高まった場合)
取引先の財政状態が悪化し元本の一部が回収不能となる可能性が高まると、その貸付金のリスクが増大する。リスクが高い資産には、投資家はより高いリターン(リスクプレミアム)を要求するため、適用すべき割引率は高くなる。割引率が上がると、将来キャッシュフローの現在価値は小さくなる。
- ア(×):「割引率が高くなる」は正しいが「現在価値は大きくなる」が誤り。割引率上昇で現在価値は下がる。
- イ(○):割引率が高くなり、現在価値は小さくなる。リスク増大の効果として正しい。
- ウ(×):「割引率が低くなる」が誤り。リスクが高まれば割引率は上がる。
- エ(×):「割引率が低くなる」が誤り。
よって 設問1=ウ、設問2=イ。