企業経営理論 H27年度 第12問

第12問

組織を情報処理システムとしてみた場合、組織デザインの手段は、情報処理の必 要性と情報処理能力の観点から評価できる。組織デザインに関する記述として、最 も適切なものはどれか。

  1. 横断的組織の導入は、情報処理の必要性を高くするとともに、組織の情報処理 能力を高くする。
  2. 階層組織は、情報処理の必要性を高くするとともに、組織の情報処理能力を高 くする。
  3. 規則の使用は、情報処理の必要性を減らすが、組織の情報処理能力を低くす る。
  4. 自己完結的組織は、情報処理の必要性を高くするとともに、組織の情報処理能 力を高くする。
  5. 垂直的情報処理システムの導入は、情報処理の必要性を高くするが、組織の情 報処理能力を低くする。 DKJC-1C
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正解:

解答:ア

〔リード〕ガルブレイスの情報処理モデル。組織を情報処理システムと捉え、不確実性が高いほど必要な情報処理量(必要性)が増える。対応策は(1)必要性を下げる(自己完結的組織=タスクのスラック創出・横割り資源化)と(2)能力を高める(垂直的情報システム、横断的組織=水平的関係)。「最も適切」を選ぶ。

  • ア(○):横断的組織(プロジェクトチーム・委員会・統合担当など水平的連結)は、部門間調整が増えるため情報処理の必要性を高める面があると同時に、水平的な情報処理能力を高める。能力向上策として適切。
  • イ(×):階層組織は基本構造であり、それ自体が情報処理の必要性を高めるわけではない。情報処理の必要性を高めるという記述が不正確。
  • ウ(×):規則・標準化の使用は例外処理を減らし情報処理の必要性を「減らす」が、ルーティン化によって組織の情報処理能力をむしろ補完・効率化する。「能力を低くする」は誤り。
  • エ(×):自己完結的組織(事業部制的な自己完結化)は部門内で処理を完結させ、必要な情報処理の「必要性を下げる」策である。「必要性を高くする」は誤り。
  • オ(×):垂直的情報処理システム(情報システム投資・縦の情報経路強化)は情報処理「能力を高める」策。「能力を低くする」は誤り。

よって

#技術経営・イノベーション#組織構造

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