企業経営理論 H26年度 第19問

第19問

特定の国や地域において産業の地理的集中がおき、他の地域に対する比較優位性 が生じることがある。近年、ポーターらの提唱する産業クラスター論では、従来の 産業集積論とは異なる意義が求められている。産業クラスター論に関する記述とし て、最も適切なものはどれか。

  1. 科学技術インフラや先進的な顧客ニーズなど、特定のロケーションに埋め込ま れた知識が、比較優位性の基盤になる。
  2. 産業が地域的に集中する要因として、土地や天然資源などの生産要素を重視す る。
  3. 産業の集積を通じて流通費用の最小化を目指す。
  4. 仲間内での競争を避け、協調的なネットワークの必要性を明示する。
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正解:

解答:ア

〔ポーターの産業クラスター論〕 産業クラスター論は、従来の産業集積論(輸送費・流通費の最小化や生産要素の存在で説明)と異なり、特定の立地に埋め込まれた知識・イノベーション、競争と協調の同時存在を競争優位の源泉とする点に新しさがある。

  • ア(○):科学技術インフラや先進的な顧客ニーズなど、特定のロケーションに埋め込まれた知識が比較優位の基盤になる、というのがクラスター論の核心であり正しい。
  • イ(×):土地や天然資源など生産要素を重視するのは従来の産業集積論(立地論)の発想であり、クラスター論の新しい意義ではない。
  • ウ(×):流通費用(輸送費)の最小化を目指すのも従来の産業集積論の説明であり、クラスター論の特徴ではない。
  • エ(×):クラスター論はむしろ仲間内(地域内)の激しい競争(rivalry)がイノベーションを促すと強調する。競争を避け協調のみを説くとする点が誤り。

よって

#競争戦略#技術経営・イノベーション

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