中小企業経営・中小企業政策 H24年度 第25問

第25問

次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。 「エンジェル税制」は、一定の要件を満たすベンチャー企業に対して投資を行う個 人投資家が減税を受けることができる制度である。 (

設問1

) エンジェル税制に関する記述として、最も不適切なものはどれか。

  1. この税制の適用を受ける場合には、個人投資家は各地域の経済産業局に確認 書の発行申請を行わなければならない。
  2. 所得税の減税を受けることができる制度である。
  3. 対象となるベンチャー企業株式を譲渡等した年に減税を受けることができ る。
  4. 対象となるベンチャー企業へ投資した年に減税を受けることができる。 (

設問2

) エンジェル税制の対象となるベンチャー企業の要件に関する記述として、最も 不適切なものはどれか。

  1. 外部(特定の株主グループ以外)からの投資を分の 以上取り入れている会 社であること。
  2. 創業20 年未満の中小企業者であること。
  3. 大規模法人(資本金 億円超等)及び当該大規模法人と特殊の関係(子会社等) にある法人の所有に属さないこと。
  4. 未登録・未上場の株式会社で、風俗営業等に該当する事業を行う会社でない こと。 DKJC-1G
▼ 解答・解説を見る

正解: 設問1 設問2

解答:設問1=ア、設問2=イ

設問1(正解:ア)

〔リード〕エンジェル税制は、一定要件を満たすベンチャー企業に投資した個人投資家が所得税の優遇(減税)を受けられる制度。投資した年と、株式を譲渡等した年の双方に優遇措置がある。要件確認は、原則として投資を受けるベンチャー企業側が都道府県等に申請して確認書の交付を受ける。本問は「最も不適切なもの」を選ぶ。

  • ア(×・最も不適切):「個人投資家が各地域の経済産業局に確認書の発行申請を行わなければならない」とするが、確認書の発行申請を行うのは投資を受けるベンチャー企業(都道府県等への申請)であって、個人投資家が経済産業局へ申請するものではない。手続主体が誤っており最も不適切でこれが正解。
  • イ(○・適切):所得税の減税を受けられる制度であるとの記述は正しい。
  • ウ(○・適切):対象ベンチャー企業株式を譲渡等した年に減税を受けられるとの記述は正しい。
  • エ(○・適切):対象ベンチャー企業へ投資した年に減税を受けられるとの記述は正しい。

設問2(正解:イ)

〔リード〕エンジェル税制の対象ベンチャー企業の要件には、外部(特定株主グループ以外)からの一定割合以上の投資、大規模法人グループの支配下にないこと、未登録・未上場で風俗営業等でないこと、設立後一定年数未満(出題時点では設立10年未満)であること等がある。本問は「最も不適切なもの」を選ぶ。

  • ア(○・適切):外部(特定の株主グループ以外)からの投資を一定割合以上取り入れている会社であることは要件に合致し正しい。
  • イ(×・最も不適切):「創業20年未満の中小企業者」とするが、要件は設立後一定年数未満(出題時点で設立10年未満)であり、20年未満は要件と異なる。最も不適切でこれが正解。
  • ウ(○・適切):大規模法人(資本金1億円超等)およびその特殊関係法人の所有に属さないことは要件であり正しい。
  • エ(○・適切):未登録・未上場の株式会社で、風俗営業等に該当しない会社であることは要件であり正しい。

よって 設問1=ア、設問2=イ

#中小企業の定義・概況#経営革新・創業支援#税制・会計

← 中小企業経営・中小企業政策の一覧へ戻る