企業経営理論 H23年度 第6問

第6問

中小企業ではニッチ市場に特化したり、特定の市場セグメントに自社の事業領域 を絞り込んだりする集中戦略がとられることが多い。そのような集中戦略をとる企 業の戦略対応として、最も不適切なものはどれか。

  1. 自社が強みを発揮している市場セグメントに他社が参入してきた場合、自社の
  2. ンピタンスをより強力に発揮できるようにビジネスの仕組みを見直す。
  3. 自社製品の特性を高く評価する顧客層に事業領域を絞り込むことによって、こ れまでの価格政策を見直し、プレミアム価格を設定して差別化戦略に取り組む。
  4. 自社の得意とする市場セグメントに事業領域を絞り込むことによって、業界大 手の追随を振り切ることができるばかりか、好業績を長期に維持できる。
  5. 絞り込みをかけた事業領域の顧客ニーズが、時間の経過とともに、業界全体の ニーズと似通ったものにならないように監視するとともに、顧客が評価する独自 な製品の提供を怠らないようにする。
  6. 絞り込んだ事業領域で独自な戦略で業績を回復させることができたが、そのこ とによって自社技術も狭くなる可能性があるので、新製品の開発やそのための技 術開発への投資を強めることを検討する。 ― 7― ◇M3(688―52)
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正解:

解答:ウ

中小企業の集中戦略(特定セグメント・ニッチ市場への絞り込み)に関する出題。集中戦略は強みの発揮できる領域に資源を集中する一方、その持続性や市場変化への監視が必要。

  • ア(○):自社の強みを発揮している市場セグメントに他社が参入してきた場合、自社のコア・コンピタンスをより強力に発揮できるようビジネスの仕組みを見直す。妥当な対応。
  • イ(○):自社製品を高く評価する顧客層に絞り込み、価格政策を見直してプレミアム価格を設定し差別化に取り組む。集中+差別化として妥当。
  • ウ(×):得意セグメントに絞り込めば業界大手の追随を振り切れる「ばかりか、好業績を長期に維持できる」と断定するのは誤り。ニッチ市場でも環境変化や大手参入のリスクは残り、好業績の長期維持を保証はできない。楽観的に断定する点が最も不適切。
  • エ(○):絞り込んだ事業領域の顧客ニーズが時間とともに業界全体のニーズと似通わないよう監視し、独自製品の提供を怠らない。妥当。
  • オ(○):絞り込みで業績回復できても自社技術が狭くなる可能性があるため、新製品開発や技術開発投資を強める検討は妥当。

よって最も不適切なものは

#競争戦略#製品・ブランド戦略#価格・チャネル戦略

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