第5問
企業の競争優位の源泉に関する記述として、最も不適切なものはどれか。
- ア 企業と顧客の間で情報の非対称性が大きな製品・サービスでは、通常、ブラン ド・イメージや企業の評判のような客観的にとらえにくい要因に基づく差別化の 重要性が大きい。
- イ 顧客が支払う意思のある価格の上限が顧客の支払い意欲を示すと考えると、通 常、差別化による優位は顧客が自社の製品を競合する製品よりも高く評価してい るという強みを持つことを意味する。
- ウ スト優位は競合他社よりも低コストを実現できるため、通常、競合他社より も低価格で製品販売しても利益を確保できる強みを意味する。
- エ スト優位を確立した企業は、競合他社よりも常に製品単位当たりのコスト とそのコストの総額が低いため、低価格で製品・サービスを販売できる。
- オ どのような差別化による優位をつくるかを考える際には、通常、環境の変化だ けではなく自社の強みと顧客の範囲をどのようにとらえて定義するかが重要であ る。 ― 6― ◇M3(688―51)
▼ 解答・解説を見る
正解:エ
解答:エ
競争優位の源泉である差別化優位とコスト優位に関する出題。差別化は顧客の支払意欲(WTP)を高め、コスト優位は競合より低コストを実現する。
- ア(○):情報の非対称性が大きい製品・サービスでは、品質を客観的に判断しにくいため、ブランド・イメージや評判など捉えにくい要因に基づく差別化の重要性が大きい。妥当。
- イ(○):顧客の支払意欲を上限価格と考えると、差別化優位は顧客が自社製品を競合より高く評価していることを意味する。妥当。
- ウ(○):コスト優位は競合より低コストを実現できるため、低価格販売でも利益を確保できる強みを意味する。妥当。
- エ(×):コスト優位を確立した企業が「競合他社よりも常に製品1単位当たりのコストとそのコストの総額が低い」とは限らない。規模の大きい企業は総コスト額がむしろ大きいこともあり、コスト優位は単位当たりコストの優位を指すのが通常。「常に」「総額も低い」と断定する点が最も不適切。
- オ(○):どのような差別化優位をつくるかを考える際は、環境変化だけでなく自社の強みと顧客の範囲をどう定義するかが重要。妥当。
よって最も不適切なものは エ。