第28問
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。 マーケティングは、極めて実践的な概念であるため、マーケティングの活動主体 となる組織・機関の範囲や、それらを取り巻く環境の変化を受け、これまでにもそ の定義がしばしば改定されてきた。アメリカ・マーケティング協会による近年の定 義として、以下2004年のものと2007年のものが挙げられる。 (2004年の定義) 「マーケティングとは、顧客価値を創造・伝達・提供し、組織とその A の双方を利する形で顧客との関係性を管理するための組織機能と一 連のプロセスのことを指す」 (2007年の定義) 「マーケティングとは、顧客やクライアント、パートナー、さらには広く B 一般にとって価値のあるオファリングスを創造・伝達・提供・交換 するための活動とそれに関わる組織・機関、および一連のプロセスのことを指 す」 (設問) 文中の空欄Aにあてはまる最も適切なものはどれか。
- ア ンプロイー
- イ スタマー・リレーションシップ
- ウ ステークホルダー
- エ セールス・エージェント
- オ マーチャント・ホールセラー ― 32― ◇M3(295―83) (設問) 文中の空欄Bにあてはまる最も適切なものはどれか。
- 環 境
- 国民経済
- 社 会
- 組織・個人
- 文 化 (設問) 以下のア~エは、2004年の定義と比べたとき、2007年の定義にはどのような 特徴があるかを記述したものである。このうち、最も不適切なものはどれか。
- 2007年の定義に含まれる「交換」という言葉は、単発的な取引を通じて、組 織や機関が収益をあげることを意味する。
- 2007年の定義は、「透明性」・「より広い参加者」・「継続性」のつの観点の 重要性を示唆している。
- 2007年の定義は、持続可能性の視点を、より明確に示したものである。
- 2007年の定義は、マーケティングを「組織・機関の中の一部門による機能」 ではなく、「より広い組織・機関全体の活動」として位置付けている。 ― 33― ◇M3(295―84)
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正解:ウ
解答:ウ
〔リード〕AMA(アメリカ・マーケティング協会)のマーケティング定義(2004年・2007年)に関する空欄補充。本設問で問われているのは空欄A。2004年定義は「顧客価値を創造・伝達・提供し、組織とその( A )の双方を利する形で顧客との関係性を管理する」と述べる。
空欄Aに入るのは、組織とともに利益を得る相手、すなわち広く利害関係者を指す「ステークホルダー」である。
- ア(×):エンプロイー(従業員)。組織と並ぶ受益主体としては範囲が狭く、定義文の趣旨に合わない。
- イ(×):カスタマー・リレーションシップ。「顧客との関係性を管理する」と後段で別に述べられており、Aに入れると意味が重複・不整合。
- ウ(○):ステークホルダー(利害関係者)。「組織とそのステークホルダーの双方を利する形」となり、顧客・株主・取引先等を含む受益主体として定義文に最も適合する。正しい。
- エ(×):セールス・エージェント(販売代理人)。受益主体として限定的で不適。
- オ(×):マーチャント・ホールセラー(卸売商)。流通の一形態にすぎず不適。
(参考:併設の空欄Bは「社会」、2007年定義の特徴に関する設問では「交換=単発的取引で収益をあげること」とする記述が最も不適切とされる。本ファイルの公式正解はAについてのウ。)
よって 空欄Aは ウ。