企業経営理論 H22年度 第24問

第24問

現代においては、価格政策が他のマーケティング・ミックス要素(小売業者の場 合は小売ミックス要素)と統合的に作用することで、企業の競争優位性が左右され るようになっている。現代の価格政策に関する記述として、最も不適切なものはど れか。

  1. 小売業者がHi-Lo 政策を導入し、フォワード・バイイングを行う場合、保管ス ペースが多く必要になったり、商品の鮮度が低下したりする。
  2. 小売業者によるEDLP 政策は、キャンペーンなどによる一時的な値引きを行 わず、日常的に低価格で商品を販売する方法である。
  3. 情報化社会の進展に伴い、消費者のもつ製品知識水準が向上したため、価格の 品質バロメーター機能が作用しにくい状況が目立つようになっている。
  4. 伝統的な価格設定方法のひとつにコスト・プラス法がある。この手法は、消費 者の価格感度や製品市場での競争状況を価格設定に反映させている。
  5. プレステージ(Prestige)商品では、価格が低下するといったん需要が増加する が、さらなる低価格化が進むと需要は減少することも多い。 ― 27― ◇M3(295―78)
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正解:

解答:エ

〔リード〕現代の価格政策。「最も不適切」を選ぶ。コスト・プラス法(原価加算法)が需要側・競争側の要因を反映しないコスト基準の手法である点が中核論点。

  • ア(○):小売業者がHi-Lo政策(高低価格政策)を採りフォワード・バイイング(特売時の先行大量仕入)を行うと、在庫保管スペースが多く必要になったり、商品の鮮度低下を招いたりする。適切。
  • イ(○):EDLP(Every Day Low Price)政策は、キャンペーン等による一時的値引きを行わず、日常的に低価格で販売する方法である。適切。
  • ウ(○):情報化の進展で消費者の製品知識水準が向上したため、「価格が高いほど高品質」とみなす価格の品質バロメーター(品質推定)機能が作用しにくくなっている。適切。
  • エ(×・最も不適切=正解):コスト・プラス法は製品原価に一定のマージンを上乗せして価格を決める手法であり、消費者の価格感度や市場での競争状況を価格設定に反映しないコスト基準の方法である。「価格感度や競争状況を反映させている」とする本肢が誤りで、最も不適切。
  • オ(○):プレステージ(威光)商品では、価格が下がると一旦は需要が増えるが、さらに低価格化が進むと威光価値(高級感)が損なわれ需要が減少することがある。適切。

よって 最も不適切なものは

#競争戦略#マーケティング戦略#価格・チャネル戦略

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