企業経営理論 H22年度 第15問

第15問

新規事業に進出する際の手法は、本業との技術面での関連性と市場面での関連性 を考慮する必要がある。下図は、縦軸に市場面での関連性を、横軸に技術面での関 連性を、それぞれ本業、関連事業、非関連事業として、新規事業を分類したもので ある。B、D、E に該当する新規事業に進出する際に適切な手法の組み合わせとし て、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

第15問の図
  1. B :社内計画的開発 D:社内ベンチャー E :ジョイントベンチャー(合弁)
  2. B :社内ベンチャー D:社内計画的開発 E :ジョイントベンチャー(合弁)
  3. B :社内ベンチャー D:ジョイントベンチャー(合弁) E :買 収
  4. B :ジョイントベンチャー(合弁) D:社内計画的開発 E :買 収
  5. B :ジョイントベンチャー(合弁) D:社内ベンチャー E :買 収 ― 19― ◇M3(295―70)
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正解:

解答:オ

〔リード〕新規事業を、本業との「市場面の関連性(縦軸)」と「技術面の関連性(横軸)」で分類し、各セルに適した参入手法を対応させる問題。関連性が高いほど自社資源を活かせて内製向き、関連性が低い(市場も技術も未知)ほど外部資源の取り込み(買収など)が有効、という原則で判断する。B・D・Eの組み合わせとして最も適切なものを選ぶ。

各手法の適合は次の原則による。

  • 社内計画的開発:市場・技術ともに本業に近く、既存資源で計画的に展開できる領域に適する。
  • 社内ベンチャー:一方の関連性は高いが他方が新しく、社内資源を核としつつ探索的・自律的に育てる領域に適する。
  • ジョイントベンチャー(合弁):自社に不足する市場知識または技術を、提携先と補完し合ってリスク分担しながら参入する領域に適する。
  • 買収:市場・技術ともに本業との関連性が低く、自前構築では時間とリスクが大きい非関連領域へ、外部企業の経営資源ごと一括取得して参入するのに適する。

この原則に照らすと、B=補完的な提携が有効な領域=ジョイントベンチャー(合弁)、D=社内資源を核に探索的に育てる領域=社内ベンチャー、E=市場・技術とも非関連で外部資源の一括取得が有効な領域=買収、の対応が最も整合的。

  • ア(×):B=社内計画的開発、D=社内ベンチャー、E=ジョイントベンチャー。Eを合弁とするのは非関連領域への手法として弱く、不適切。
  • イ(×):B=社内ベンチャー、D=社内計画的開発、E=ジョイントベンチャー。B・Dの対応が逆で、Eも非関連領域に合わず不適切。
  • ウ(×):B=社内ベンチャー、D=合弁、E=買収。Eは適切だがB・Dの対応が原則に合わず不適切。
  • エ(×):B=合弁、D=社内計画的開発、E=買収。Bは適切だがDを社内計画的開発とするのは関連性の前提に合わず不適切。
  • オ(○):B=ジョイントベンチャー(合弁)、D=社内ベンチャー、E=買収。各領域の関連性と手法の対応が原則に最も整合し適切。

よって

#経営資源・RBV#M&A・提携

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