第14問
従業員の動機づけ理論と、報酬制度との関係についての記述として、最も適切な ものはどれか。
- ア 時間給のような固定給制度は、個人の特性による差異を反映した公平理論と整 合性が高い。
- イ 職能資格制度のような能力給は、仕事そのものにやりがいを見いだそうとする 内発的動機づけ理論と整合性が高い。
- ウ 職務給制度は、その職務をよりよく遂行することを通じて自己実現を達成しよ うとする欲求階層説と整合性が高い。
- エ 年功給与制度は、年齢の上昇とともにそれに見合った能力を身につけようとす る人間の達成動機と整合性が高い。
- オ 利益分配制度のような変動給与制は、個人の業績とモチベーションが最大に なったときに受け取る報酬との間に強い関係があるとする期待理論と整合性が高 い。 ― 18― ◇M3(295―69)
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正解:オ
解答:オ
〔リード〕動機づけ理論と報酬制度の整合性として「最も適切」なものを選ぶ。各報酬制度がどの動機づけ理論と論理的に結びつくかを正確に対応させる。
- ア(×):時間給のような固定給は、成果や個人特性による差を反映しにくい。公平理論(自分の投入・成果と他者の比率を比較)と整合的なのは、貢献に応じて報酬が変わる制度であり、固定給とは整合性が低い。
- イ(×):職能資格制度のような能力給は外発的報酬であり、「仕事そのものにやりがいを見いだす」内発的動機づけ理論とは直接整合しない。内発的動機づけは報酬制度よりも仕事の意味・自律性・有能感に依存する。
- ウ(×):職務給は職務の価値に応じた給与であり、マズローの欲求階層説(特に自己実現欲求)と直接結びつくとは言えない。自己実現は職務遂行による成長機会に関わり、職務給という賃金形態とは対応が弱い。
- エ(×):年功給与は年齢・勤続に応じて上がる制度で、「年齢上昇とともに能力を身につけようとする達成動機」と整合的とは言えない。年功給は能力・成果と必ずしも連動せず、達成動機(マクレランド)とは結びつきにくい。
- オ(○):利益分配制度のような変動給与制は、努力→業績→報酬の結びつきを明確にする。ブルームの期待理論(期待×道具性×誘意性)では、業績が報酬に結びつくという道具性の認知が動機づけを高めるため、業績連動の変動給と最も整合的。適切。
よって オ。