中小企業経営・中小企業政策 H21年度 第22問

第22問

中小企業のX社は、これまで財務と会計だけにとどまっていたシステムを、生産 管理や在庫管理と統合して経営の革新を図りたいと考えているが、社内にIT 専門 家がいないため、どのようにシステムを構築したらよいかが分からずに困ってい る。以下は、相談を受けた中小企業診断士Y氏とX社社長との会話である。 会話の中の空欄AとBに入る最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選 べ。 Y 氏:「システムの構築をベンダーの言いなりでやっている企業が多く見受け られますが、御社にふさわしいシステムを構築するには、御社の見解を はっきり主張することが大切です。また、社内のIT 人材の育成を進め ることも必要でしょう。 A という中小企業施策がありますの で、利用してみたらいかがでしょうか。」 X社社長:「それは、どのような事業なのでしょうか。」 Y 氏:「この事業を利用すれば、中小企業の立場を詳しく知るIT 専門家が常 駐してくれます。ベンダーとの交渉にあたっては、御社の見解をはっき り主張してくれると思いますよ。派遣期間はカ月間で、更新も可能で す。」 X社社長:「利用方法を教えてくれますか。」 Y 氏:「 B などに派遣依頼をしてください。 B が、登録して いるアドバイザーから適任者を選定したうえで派遣してくれます。」

  1. A:IT 経営応援隊 B:中小企業基盤整備機構
  2. A:IT 経営応援隊 B:地域中小企業支援センター
  3. A:戦略的CIO 育成支援事業 B:中小企業基盤整備機構
  4. A:戦略的CIO 育成支援事業 B:地域中小企業支援センター ― 26― ◇M7(557―193)
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正解:

解答:ウ

社内にIT専門家がいない中小企業が、ベンダー任せにせず自社の立場に立ってIT化を進められるよう支援する施策が「戦略的CIO育成支援事業」である。この事業では、中小企業の立場を理解したIT専門家(CIO的人材=アドバイザー)が企業に常駐し、ベンダーとの交渉支援や社内IT人材の育成を行う。実施・派遣の窓口は中小企業基盤整備機構(中小機構)であり、登録アドバイザーの中から適任者を選定して派遣する。したがって空欄A=戦略的CIO育成支援事業、空欄B=中小企業基盤整備機構が正しい。

  • ア(×):A「IT経営応援隊」が誤り。IT経営応援隊は経営者・幹部の意識啓発やセミナー・研修等を中心とする取組であり、IT専門家を常駐派遣して交渉を支援する本問の事業とは異なる。
  • イ(×):A「IT経営応援隊」が誤り。Bの「地域中小企業支援センター」も派遣窓口として該当しない。
  • ウ(○):A=戦略的CIO育成支援事業、B=中小企業基盤整備機構で正しい。専門家が常駐し、中小機構が登録アドバイザーから適任者を派遣する。
  • エ(×):A「戦略的CIO育成支援事業」は正しいが、Bが「地域中小企業支援センター」となっており誤り。派遣依頼先は中小機構である。

よって

#中小企業支援体制・施策#雇用・人材

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