第7問
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。 機械部品製造を手がける中小企業者のX 氏は、今後の経営の参考にするため自 社の収益力の水準を知りたいと考え、中小企業診断士Y 氏に相談した。 以下は、X 氏とY 氏の会話である。 X氏:「直近の決算書を見ると、当社の売上高経常利益率は3.1%でした。製造業 で見た場合、当社の収益水準は低いのでしょうか。」 Y氏:「景気変動もあり、単純な比較は難しいのですが、財務省の法人企業統計年 報によれば、2006年の資本金億円以下または従業員300人以下で製造業 を営む中小企業の売上高経常利益率の中央値は A %ですから、こ れと比較すると御社の収益力は B といえます。」 X氏:「製造業を営む大企業の売上高経常利益率は、どの程度ですか。」 Y氏:「同じく財務省の法人企業統計年報によれば、2006年の製造業を営む大企業 の売上高経常利益率の中央値は C %となっています。」 X氏:「大企業と中小企業では収益力にも違いがあるのですね。」 Y氏:「収益力の向上を図るためには、労働生産性の向上が求められます。財務省 の法人企業統計年報により製造業の2006年の労働生産性の中央値を見れ ば、大企業は D 万円、中小企業は E 万円と格差が生じてい ます。こうした労働生産性の格差は、おおむね、資本装備率の相違で説明で きるといわれています。」 ― 8― ◇M7(557―175) (設問) 会話の中の空欄A~Cに入る最も適切なものの組み合わせはどれか。
- ア A:1.7 B:高い C:3.5
- イ A:2.2 B:高い C:4.7
- ウ A:3.5 B:低い C:5.2
- エ A:4.1 B:低い C:6.8
- オ A:5.3 B:低い C:7.1 (設問) 会話の中の空欄DとEに入る最も適切なものの組み合わせはどれか。
- D:618 E:328
- D:769 E:436
- D:811 E:448
- D:1,026 E:562
- D:1,235 E:716 (設問) 会話の中の下線部について、資本装備率の説明として最も適切なものはどれ か。
- 資本ストックあたりの付加価値額
- 資本ストックあたりの労働投入量
- 労働投入量あたりの資本ストック
- 労働投入量あたりの付加価値額 ― 9― ◇M7(557―176)
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正解:イ
解答:イ
設問1は、空欄A・B・Cの組み合わせを問う問題。財務省「法人企業統計年報」(2006年)による製造業の売上高経常利益率の中央値を問うている。中小企業の中央値はおおむね2.2%であり、X氏の自社(3.1%)はこれを上回るため収益力は「高い」。大企業の中央値はこれより高い4.7%前後となる。
- ア(×):A=1.7、C=3.5。中小企業・大企業とも数値が低すぎる。
- イ(○):A=2.2、B=高い、C=4.7。中小企業の中央値2.2%に対し自社3.1%は上回るため「高い」、大企業は4.7%でこれを上回るという関係が整合的。
- ウ(×):A=3.5で中小企業の中央値が自社(3.1%)を上回ることになり、Bが「低い」となる点が誤り。
- エ(×):A=4.1、B=低い。中小企業の中央値が高すぎる。
よって設問1は イ。
なお本問はもともと設問1~設問3の構成だが、設問2(空欄D・Eの労働生産性)・設問3(資本装備率の定義)は選択肢データが断片化しているため、確定している設問1(公式正解イ)のみ解説する。設問3の資本装備率は「労働投入量あたりの資本ストック」が正しい定義である点を補足する。